徳島県庁、Google Workspace 移行にあわせ Gmail誤送信防止システムを刷新
DX推進と安全なクラウド運用を支援
株式会社フライトソリューションズ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 片山圭一朗、以下 当社)は、徳島県が推進するDX施策の一環であるGoogle Cloudとの連携協定の取り組みを支援し、メール誤送信を防ぐChrome 拡張機能を開発したことをお知らせいたします。
本システムは11月4日(火)より徳島県庁で働く職員約5,000人を対象に運用が開始されており、行政DXにおける安全性と効率化の後押しとなっています。

■Google Cloud連携で進む徳島県DX ― セキュリティ強化の一手
徳島県では、令和7年1月9日、Google Cloudとの包括的な連携協定を締結しました*1。この協定のもと、以下の連携項目に取り組むことを定め、全庁的なDX推進を強化しています。
1. 徳島県(および市町村を含む)における自治体DXおよび地域社会DXの推進
2. デジタル人材の育成および確保
3. 生成AI・ノーコード技術の活用
4. ゼロトラスト・セキュリティ*2の活用
5. 業務システムのクラウドリフト・クラウドシフト
このたび稼働を開始したGmail誤送信防止機能は、「4.ゼロトラスト・セキュリティ」ならびに「5.業務システムのクラウドシフト」の観点に対応する、行政業務の安全性強化という具体的施策です。
■短期導入と安定稼働の実績を評価 ― 職員約5,000人が利用開始
徳島県では、Google Workspace への移行に伴い、これまで利用していたメール誤送信防止システムが使用できなくなったことから、新たにGoogle環境に対応した仕組みの導入が求められていました。本事業は、徳島県の入札案件「Gmail誤送信防止Chrome 拡張機能開発および運用保守業務」で採用されました。
既に東急リバブル株式会社様*3におけるGmail誤送信に関するChrome 拡張機能の開発で、短期間の導入・安定稼働を実現した実績を有しており、今回、約2か月間の設計・開発・検証を経て、徳島県庁において11月4日(火)から本番稼働を開始しました。システムはChrome 拡張機能として実装され、県庁職員がGmailを送信する際に宛先や添付内容を確認するプロセスを設けることで、誤送信による情報漏洩リスクを防ぎます。
■今後の展望 ― 徳島モデルとして他自治体への展開も視野に
今回の導入は、徳島県のDX推進を具体化する取り組みの一つとして前進した事例で、今後の自治体DXのモデルケースとして県下市町村や他自治体への展開も期待されます。また、導入後の運用支援を継続的に行い、県内外の行政DX推進に貢献してまいります。
当社は今後も、これまでの運用実績をもとに、官公庁や民間企業の業務効率化と情報管理の向上を支援し、持続可能なDXの推進に取り組んでまいります。
■徳島県DX推進担当者コメント
職員による情報の取り扱いには日々細心の注意を払っていますが、業務上のヒューマンエラーを完全に防ぐのは困難です。今回導入したシステムは、そのリスクを事前に防ぐ“仕組み”として業務の安全性と職員の心理的安全性への効果を期待しています。県としても、引き続き安全で信頼される行政運営と職務環境の整備に取り組んでまいります。
*1 参考:「徳島県と Google Cloud との「徳島県のDX推進」に向けた連携協定の締結について」
*2 ゼロトラスト・セキュリティ:庁舎内外を問わずすべての通信を都度確認し、正しい利用者だけが
アクセスできるようにする情報セキュリティの考え方。
*3 導入事例:「東急リバブル株式会社様」
■フライトソリューションズについて
フライトソリューションズは、クラウド技術とスマートデバイスを活用した業務システムや電子決済ソリューションを開発・運用する企業です。


