【岡山理科大学】出雲空港にもバードソニック設置/9空港目/全国トップの鳥衝突率が激減
2026-01-05 16:40

高周波音を発射して航空機のバードストライクを低減させるため、島根県出雲市の出雲空港(滑走路長2,000㍍)に2025年11月18日、「バードソニック」が1基設置されました。空港では関西国際、大阪国際(伊丹)、中部国際、神戸などに続いて9カ所目です。出雲空港は2023年の鳥衝突率が離着陸1万回あたり17.97件と、年間離着陸1万回以上の国内空港で最も高かったほどバードストライクが多発。ところがバードソニック設置以降はほとんど発生していないそうです。
バードソニックは、山梨県の自動車部品メーカー「T.M.WORKS」が開発し、岡山理科大学研究・社会連携機構の辻維周(まさちか)特担教授が効果検証に取り組んでいる鳥獣害対策装置です。1基に4個のスピーカーが装着され、各スピーカー中心から左右約50度方向に音が広がり、照射距離はほぼ無風状態で約300㍍、有効範囲は150㍍~250㍍が目安となっています。
今回設置されたのは、宍道湖に突き出した滑走路東端部で、この時期は主にカモが飛来します。国土交通省の調べでは、年間離着陸1万回以上の37空港を対象にした1万回あたりの鳥衝突率をみると、出雲空港は2023年が17.97件、過去5年間の平均を見ても12.22件と宮古、石垣両空港に次ぐ全国3位というバードストライク多発空港です。
辻特担教授は「バードストライク率が極めて高く、しかもラムサール条約締結地である宍道湖に面している出雲空港へのバードソニック設置は、生態系に変化を与えずバードストライク率を下げなければいけないという、非常に困難な作業だった。しかしそれが実現できたことは本当に良かった。これからもT.M.WORKS と協力しながら空の安全の一翼を担っていきたい」と話しています。

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