ダンロップテニスボールのプラスチック製包装材を削減、サステナブルな取り組みを加速

　ダンロップの住友ゴム工業（株）（社長：山本悟）は、地球環境に配慮したサステナブルな取り組みの一環として、ダンロップテニスボールに使用しているプラスチック製包装材の削減を進めます。
　試合球として使用され多くのテニスプレーヤーに愛用いただいているテニスボール「ダンロップ フォート」、「Dunlop Australian Open（ダンロップ オーストラリアン オープン）」について、プラスチック製のふたを紙製に変更。練習球の「St. James（セント・ジェームス）」、「St. James Premium（セント・ジェームス・プレミアム）」、「DUNLOP HD（ダンロップ・エイチディー）」については、プラスチック製のふたを廃止し、ラベルをプラスチック製シュリンク包装から紙製に変更します。商品は2023年春頃から順次切り替わる予定です。これらの取り組みにより日本国内で、年間約20トン以上のプラスチック使用量の削減を見込んでいます※1。また海外でも、2024年以降、国・地域の特性に合わせた同様の対応を進めていく予定です。
　当社は中期計画のバリュードライバーの一つとして「ESG経営の推進」を掲げており、サステナビリティ長期方針として「はずむ未来チャレンジ2050」を策定し、その一環としてさまざまな取り組みを行っています。スポーツ事業においては、2030年までにパッケージなど包装材に使用されるプラスチック使用量を半減※2させることを目指しています。昨年、取り組みの一環として、全豪オープンに使用するプラスチック製ふたを廃止。今年は市販用にも拡大させました。将来的には包装材だけでなく、テニスボールそのものについても、CO2削減に寄与するサステナブルな原材料へ切り替えるべく、 研究・開発を進めています。

※1　削減量は概算です。
※2　2019年比

（1）包装材を紙製に変更、プラスチック製ふたの廃止

（2）これまでのダンロップテニスボールにおけるSDGsの取り組み
・昨年、テニスの四大大会の1つである「全豪オープン」および前哨戦、「楽天・ジャパン・オープン・テニス・チャンピオンシップス2022」の大会使用球納入に際し、これまで容器に付属されていたプラスチック製のふたを廃止しました。

プレスリリース：「全豪オープンシリーズ」向け大会納入ボールのプラスチック蓋を廃止 ～2030年までにスポーツ事業全体で製品包装材に使用するプラスチックを半減～　　

・テニススクールにテニスボールを納品する際、お客様のご要望に応じて、ペット容器に入れず箱詰めのみの簡易包装で納品しています。また、一部商品では工場出荷時からペット容器に入れず箱詰めの状態で出荷しています※3。スクール側は、手間のかかる開缶作業と、開缶時に出る廃棄物（容器・ふた）の処理が不要となります。
※3　ボール物性を長持ちさせる技術を活用しています。

写真提供：テニススクール シルキーウインズ