高い電流効率で生産性に優れる酸性浴めっき

― あまり知られていない「めっき浴」の違い ―

めっきにおける量産工程の最適化を得意とする、株式会社アサヒメッキ(本社:鳥取県鳥取市)は、各種めっき処理を通じて、量産工程における品質安定化と生産性向上に取り組んでいます。
近年、顧客から寄せられる課題の一つとして、めっき工程における生産効率の改善が挙げられています。こうした課題に対し、当社が採用・運用しているめっき浴の選定および管理技術が有効に機能した事例がありました。
本リリースでは、同様の悩みを抱える企業にとっての参考情報となることを目的に、当社が行うめっき処理の中でも、特に酸性浴めっきの特長と、量産工程におけるメリットについてご紹介します。

めっきイメージ

■ 生産性向上に寄与する、酸性浴めっきの特長
酸性浴めっきは、電流効率が高く、投入した電力を効率的に電着反応へ利用できる点が大きな特長です。
この特性により、処理時間の短縮や工程効率の向上が期待でき、量産工程においても生産性を重視した安定運用が可能となります。
一方で、高い電流効率という利点を十分に引き出すためには、浴組成・電流条件・前処理工程を含めた高度な浴管理と工程設計が不可欠です。
そのため、全国的に見ても、酸性浴めっきを安定的に運用し、品質と生産性の両立を実現できるめっき会社は多くありません。

また、比較的少ない電気量で表面層を中心にめっき皮膜が形成されるため、素材内部まで過度な反応が及びにくく、鋳物や引き抜き材といった部材においても、白粉ふきなどの不具合が発生しにくいという特長があります。
この点は、あまり知られていない酸性浴めっきの重要なメリットの一つであり、実際に同様の課題をお持ちの顧客からのご相談も多く寄せられています。

不具合品(白粉ふき)と酸性浴めっきの比較イメージ

■ 酸性浴による各種めっき処理について
【亜鉛ニッケル合金めっき】
株式会社アサヒメッキでは、自動車部品分野で高まる高耐食性要求および、環境規制(RoHS・PFOS・六価クロムフリー)への対応として、バレル処理による高Ni亜鉛ニッケル合金めっきの量産化に成功。従来、高Niタイプは主にアルカリ浴での処理が一般的でしたが、当社では高Niタイプの酸性浴を業界で初めて実用化しました。
また、電気化学的評価においても、腐食速度は亜鉛メッキの約1/20と非常に低く、高耐食性の科学的根拠が示されています。
従来の高Niアルカリ浴処理に比べ、耐食性向上とコストダウンが期待できます。

塩水噴霧試験データ

特に、重要保安部品において15年以上の耐食性維持が求められる用途に有効な処理です。

【亜鉛メッキ】
亜鉛めっきの最大の役割は、鉄の腐食を身代わりとなって防ぐ「犠牲防食作用」にあります。単なる表面保護にとどまらず、防錆性能を提供します。 当社では、多数の部品を一括で処理するバレルめっきを採用し、圧倒的な量産スピードと優れたコストパフォーマンスを実現しました。

■ 株式会社アサヒメッキの工程管理
株式会社アサヒメッキでは、酸性亜鉛浴の特性を十分に理解した上で、浴組成・電流条件・前処理工程を適切に管理し、品質の再現性向上に取り組んでいます。
単にめっきを施すのではなく、浴管理を含めた工程全体を俯瞰した最適化を行うことで、量産工程においても安定した運用を実現しています。
めっき不良や仕上がりのばらつきは、材料や形状だけでなく、使用するめっき浴の選定や工程条件に起因するケースも少なくありません。
酸性亜鉛浴は、工程条件の再現性を確保しやすい特性を有しており、量産部品における品質安定化に寄与します。

■ 表面処理全体を見据えた取り組み
株式会社アサヒメッキでは、協力会社との連携を含め、素材・形状・使用環境・要求性能を総合的に考慮した表面処理提案を行っています。
「なぜその処理が適しているのか」を技術的視点から説明し、生産効率や工程設計、外観品質に関する課題解決に取り組んでいます。
生産効率や工程設計、シミ出しなどのめっき品質に関するお悩みがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。用途や要求品質に応じた最適な表面処理について、技術的な視点からご提案いたします。

■ 会社概要
商号:株式会社アサヒメッキ
代表者:代表取締役 木下 淳之
所在地:〒689-1121 鳥取県鳥取市南栄町1番地
設立:昭和33年11月8日
事業内容:亜鉛ニッケル合金メッキ・亜鉛メッキ・アルマイト・黒染め化成処理・
その他表面処理
資本金:2,600万円
公式サイト:https://asahimekki.jp/

米子工場
所在地:鳥取県米子市旗ヶ崎2213番地1

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