<自転車の安全利用促進委員会レポート> 三重県教育委員会主催 「令和8年度三重県高校生バイシクルサミット2026」にて 「自転車通学セミナー」を7月28日(火)に開催
自転車の正しい利用方法や安全・安心な自転車の選び方、メンテナンスの重要性を啓発する自転車の安全利用促進委員会と一般社団法人自転車協会は、2026年7月28日(火)、三重県庁で初めて開催された三重県教育委員会主催の『令和8年度三重県高校生バイシクルサミット2026』において、自転車通学セミナーを実施しました。当日は、三重県内の高校生10校27名と教職員が参加しました。
三重県の高校生の通学時における1万人当たりの自転車事故件数ランキングは全国ワースト34位と比較的低い一方で、第一当事者割合ランキングは全国ワースト5位(約3人に1人)と高く、注意が必要な状況です(当委員会調査)。本講演では、自転車の交通ルールや法律、事故を防ぐポイントについて、参加した生徒に問いかけながら具体的に解説しました。
講師を務めた遠藤 まさ子(自転車の安全利用促進委員会メンバー/自転車ジャーナリスト)は、「自転車は便利ですが、『乗り物』の一種です。自分の身はもちろん、他者に危険を及ぼさない運転ができていますか」と問いかけ、高校生が加害者となった自転車事故の事例を紹介しました。また、自転車事故を防ぐポイントとして、「逆走や民地寄りの走行は、ドライバーから死角となり事故につながることがあります。交通ルールには必ず理由があります。その理由を知ることで、ルールへの理解も深まります」と解説しました。
さらに、道路交通法の改正ポイントとして、2026年4月から導入された交通反則通告制度(いわゆる青切符)について紹介しました。16歳以上の自転車運転者が制度の対象となり高校生も対象となることや、並走運転やスマートフォンのながら運転をはじめとする、高校生に身近な違反行為に反則金が科せられることなど、自転車を取り巻く最新の法制度への理解を深めました。また、「万が一事故が起きた際には、ヘルメットの着用有無が被害の大きさを左右し、自転車保険への加入有無が、その後の自分や家族の人生に大きく影響します。事故に遭わない・起こさないことはもちろんですが、万が一に備え、ヘルメットの着用と自転車保険への加入は非常に重要です」と強調しました。
さらに、「通学用自転車は毎日使用するものです。BAAマークなどの安全マークが付いた自転車を選び、自動車の車検のように定期的な点検・メンテナンスを行うことが重要です」と説明しました。
講演後は6つのグループに分かれ、「高校生のヘルメット着用を進めるにはどのような取組が有効だと考えますか」をテーマにディスカッションを実施しました。議論を基にグループごとにスローガンを作成・発表したほか、交通ルールに関する〇×クイズを作成し、参加者全員で回答しました。
交通ルールや自転車車体の安全性について改めて理解を深めていただくとともに、高校生や教職員の皆様が、自転車通学における交通安全について考える貴重な機会となりました。
参加した生徒の感想
・ヘルメット着用促進については、生徒から情報発信することで、より身近なものとして重要性を伝えられると思いました。
・自分たちでクイズを作ることにより、改めて交通ルールを学ぶことができて良かったです。
参加した教職員の感想
・生徒にとって非常に分かりやすい内容で、教職員にとっても改めて交通ルールを学び直す良い機会となりました。
・ヘルメットを着用しないことによるリスクや、道路交通法違反に対する罰則について、より強く伝えていきたいと思いました。






参考資料
講師略歴
遠藤 まさ子
自転車の安全利用促進委員会メンバー/自転車ジャーナリスト
自転車業界新聞の記者や自転車専門誌の編集などを経てフリーランスへ転向。自転車・育児用品を中心に取材を行い各誌に寄稿。自転車の中でも子ども乗せ自転車、幼児車、電動アシスト自転車を得意とし、各種メディアで自転車の利活用、安全指導等解説を行う。

自転車の安全利用促進委員会
自転車の安全利用促進委員会とは、一般社団法人自転車協会の協力を受け、安全安心な自転車利用のための啓発活動を行う団体です。自転車の利用者の方々に快適な自転車生活を送って頂くため、購入時に知っておくべき自転車の選び方から購入後のメンテナンス、正しいルール・マナーなどの情報発信を行っています。また、活動の一環として教職員や学生を対象とした、自転車通学指導セミナーも全国で開催しています。
https://jitensha-anzen.com/
BAAマーク
BAAマークは、一般社団法人自転車協会が定める自転車安全基準に適合した自転車に貼られています。自転車安全基準には全部で約90項目の検査項目があり、ブレーキ制動性能、フレーム・駆動部の強度、ライトの光度、リフレクターの反射性能などの検査に合格する必要があります。











