台湾PAC制度設計に向け日本の現場運用を調査

医療行政関係者が地域包括ケア病棟の実務モデルを視察

地域包括ケア病棟にて、看護部長より病棟運営および退院支援体制について説明を受ける視察団

2026年2月10日、医療法人社団鴻愛会 こうのす共生病院(埼玉県鴻巣市)は、台湾の医療行政関係者および大手医療グループによる視察を受け入れました。本視察は、台湾において検討が進められている急性期後医療(Post-Acute Care:PAC)制度の設計に資する現場調査の一環として実施されました。

台湾におけるPAC制度検討の背景

高齢化と医療提供体制の構造転換

台湾では現在、
1)急性期医療偏重からの構造転換
2)高齢化に対応した医療・介護の接続強化
3)医療費抑制と医療の質の両立
を目標に掲げ、急性期治療後患者を在宅復帰へ円滑に移行させるPAC制度の整備が課題となっています。

今回の訪問団は、制度設計に関与する関係者を含む視察団であり、日本の制度枠組みそのものではなく、現場での実運用を確認することを目的として来日しました。

地域包括ケア病棟の実務モデルを提示

在宅復帰支援を支える運用体制

理事長による地域包括ケア病棟の運用体制および在宅復帰支援プロセスの説明

こうのす共生病院は、
・地域包括ケア病棟を有する中小規模病院であること
・急性期後患者の在宅・施設・地域移行を円滑に行う体制を構築していること
・医療・介護・リハビリを一体的に運用していること
が台湾側のPAC構想と親和性が高いと評価され、視察先として医療グループを通じて視察依頼を受けました。

日本型二層構造との比較

地域包括ケア病棟と回復期リハビリテーション病棟の役割

質疑応答において、在宅復帰支援の運用方法について質問する視察団関係者

視察当日は、日本における地域包括ケア病棟および回復期リハビリテーション病棟の制度構造の整理に加え、退院支援プロセス、多職種カンファレンス運営、在宅復帰調整の実務フローなど、制度論にとどまらない運用実態について説明を行いました。

台湾ではPACを一つの機能として包括的に構想している一方、日本では地域包括ケア病棟と回復期リハビリテーション病棟という二層構造で制度設計がなされています。今回の視察では、この制度差を踏まえつつ、患者受け入れから在宅復帰までの実務連携を重点的に共有しました。

在宅復帰率向上に向けた具体的質疑応答

その後、地域包括ケア病棟およびリハビリテーション部門を視察。質疑応答では、
・在宅復帰率向上の仕組み
・医療・介護連携の実務調整
・多職種カンファレンスの運営
・病棟運営における評価指標
などについて具体的な質問が相次ぎ、予定時間を超える議論が行われました。

日台医療連携と今後の制度設計への示唆

視察終了後の集合写真(こうのす共生病院にて)

当院が提示した運用モデルは、今後台湾国内におけるPAC制度設計およびモデル事業の今後の検討において参考の一例となる可能性があります。

こうのす共生病院は、地域包括ケアの実践を通じ、持続可能な医療提供体制の構築に寄与してまいります。

取材・お問い合わせ・見学のお申込み

医療法人社団鴻愛会
こうのす共生病院 広報室
電話:048-541-1131
メール:info@kouaikai.jp
公式サイト:https://kouaikai.jp/

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