ケアマネジャー・訪問看護従事者などを対象とした「認知症VR体験会」のレポートを1月12日に公開

2023-01-13 09:45

東京都足立区・葛飾区を中心に24時間365日の訪問診療を行う在宅療養支援診療所「綾瀬中央診療所(院長：中川裕太)」は、2022年10月21日(金)に実施した、医療ソーシャルワーカー・ケアマネジャー・訪問看護従事者・地域包括ケア関連の従事者を対象とした勉強会「認知症VR体験会」についてのレポートを、2023年1月12日(木)に公開しました。

今回の勉強会ではVRコンテンツの企画開発を行う株式会社シルバーウッド協力のもと、VRの技術により一人称で認知症の症状を体験する新しい取り組みを通して、認知症に対して理解を深める講座を実施いたしました。

開催概要

開催日時：2022年10月21日(金)
開催場所：南綾瀬地区センター

講座内容

認知症に対するイメージ

VR体験前に「認知症に対するイメージ」を振り返ることで、体験後の学びや気づきにつなげます。

体験(1)：私をどうするのですか？

認知症の中核症状の1つをVRで体験。いままで接する時に「どうしてそんなに混乱しているの？」と腑に落ちなかった認知症がある方への想像力を養います。また、認知症は単なる記憶障害だけでは無いことを体験いただきました。

体験(2)：レビー小体病当事者

レビー小体病当事者の樋口直美さん原作・監修。レビー小体型認知症の特徴である「幻視」の世界をありのままに伝えました。認知症の概念が変わります。

体験(3)：ここはどこですか？

認知症があっても無くても誰もが一度は経験がありそうな「困った体験」から、認知症への「無意識の偏見」に気づくことができるコンテンツです。「認知症」を取り巻く本当の問題とは何か？を考える内容です。

当勉強会の開催理由

当院では葛飾区・足立区において複数専門医による24時間365日の訪問診療を提供する「訪問診療部」を立ち上げ、訪問診療に関わる地域の皆様とより良い医療体制の構築を目指しています。
今回勉強会で取り上げた「認知症」については年々増加傾向にあり、2025年には高齢者の五人に一人が認知症になるという予測もあります(※1)。そのような中で、在宅患者様に関わる医療従事者・介護の関係機関、事業者がより認知症への正しく深い知識を得る必要があると考え開催にいたりました。
(※1 出典元：「認知症施策の総合的な推進について」厚生労働省老健局)

勉強会当日の様子

開催告知当初の想定を超える35名の方々が参加し、VRのコンテンツを通して視覚・聴覚で認知症について体感いただきました。

参加者のアンケート(一部抜粋)

・普段の仕事で安心していただこうと接する時に気をつけていたつもりだったが、当事者(認知症患者)の感じていることとズレがあると認識できました。(看護師)

・知識では知っているけど、実際に体験してみて実感がとてもわきました。本人に寄り添っているつもりが、寄り添えていなかったと思いました。今回の体験を大切にさせていただきたいです。(看護師)

・介護職からの見方ではなく、当事者の方をしっかりと意識した視点でのケアを考えることの必要性を感じた。今まで本から予想していた症状を、リアルに体験することができました。(介護職)

・認知症の方との関わり方の工夫ひとつでリハビリの幅も広がると感じました。(リハビリ職)

当日の開催風景

当院の概要

医療機関概要

名称　　　　：医療法人社団祥史会　綾瀬中央診療所
院長　　　　：中川裕太
所在地　　　：東京都葛飾区小菅4丁目9-13 1階(本院)
　　　　　　　東京都葛飾区小菅4丁目9-13 2階201(内視鏡専門診療科)
　　　　　　　東京都葛飾区小菅4丁目9-13 2階202(居宅介護支援事業所)
　　　　　　　東京都葛飾区小菅4丁目9-12 1階(リハビリテーション室)
診療科目　：内科、整形外科、消化器内科、循環器内科、糖尿病内科、
　　　　　　　アレルギー科、内視鏡内科、リハビリテーション科、訪問診療
公式URL　　： https://ayase-med.com
訪問診療URL： https://homecares.ayase-med.com