世界一の囲碁棋士にして地方新聞社取締役の二刀流 一力遼の思考法がわかる『AI時代の最善手』10/17 発売
株式会社PHP 研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、『AI時代の最善手』(一力 遼 著/税込1,100 円)を2025年10月17日に発売しました。著者の一力遼氏は、応氏杯を制した世界トップの囲碁棋士である一方で、河北新報社の取締役でもある“二刀流”です。本書では、自身初の五冠をかけ、10月17日から始まった囲碁王座戦で井山裕太王座に挑む一力氏が、ビジネスや人生で最善の一手を導くための視点や心の持ち方をフレームワークにして明かします。「AI超え」とも称される盤上での圧倒的な強さの秘密、「一力流思考法」を知ることができる貴重な一冊です。

囲碁もビジネスも盤上の勝ち筋を見極め「二刀流」を実現
一力遼氏は22年に国内最高峰のタイトルである棋聖位を獲得、現在は棋聖、名人、天元、本因坊、の四冠を保持。世界でも24年に世界一を競う応氏杯で優勝し、日本人として27年ぶりに世界の頂点に立ちました。囲碁の本場・中国では「遼神」と呼ばれ、サインを求めるファンが長蛇の列をつくるなど、国際的な人気と実力を兼ね備えたトップ棋士です。さらに、河北新報社の取締役を務め、経営の実務にも携わっています。一見異なる分野に見える囲碁とビジネスですが、「大局を見通し、最善の一手を打つ」という囲碁の本質は、経営判断と深く通じるものがあります。スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツといった革新的リーダーたちが囲碁をたしなむことからも、その親和性はエグゼクティブ層を中心に認知されています。
ビジネスにも使えるAI超え「一力流思考」のフレームワーク
本書は、プロ棋士・一力遼氏が長年磨いてきた「判断の軸」を、ビジネスや日常の意思決定に活用することを目的に書き下ろされました。囲碁に必要な力、AIが導き出す最善手の意味とは、AIとどう向き合うのか、勝つために対局に向けて大切にしていることは何か。漠然とした選択に迷う場面でも、スランプが続いた時も、一力氏の思考法を通じて、最善の一手を導き出すヒントを得ることができます。
【自分の力を最大限に引き出すために~実践編~】(第4章 思考を支える力 より)
①座右の銘「而今」……今を大事にする
②ジンクスからの脱却……ネガティブな状況を前向きに捉える
③「完璧にできない自分」を認めてあげる……原点方式ではなく、加点方式で考える
④小さい成功体験(スモールステップ)の積み重ね……短期目標を設定して長期目標を目指す
⑤不安を取り除くために……あえて他のことをする。十分な休息をとる
⑥オンとオフの切り替え……思考の余白を作る
⑦日々のルーティン……5分間瞑想・ラジオ体操・入浴後のストレッチetc.
⑧姿勢の改善……堂々とした姿勢で自分の心を整え、相手に心理的なプレッシャーを与える
⑨体の状態を整え、五感を働かせる……定期的なメンテナンスでパフォーマンスを高める
著者プロフィール

一力 遼(いちりき・りょう)
プロ囲碁棋士、河北新報社取締役。 1997年、宮城県仙台市生まれ。早稲田大 学社会科学部卒。
5歳から囲 碁を始め、13歳でプロ棋 士 (日本棋院)として入段。以後、2014年に 四段・七 段、2017年に八 段、2020年に九 段へ昇段。国内主要タイトル(棋聖・名人・ 本因坊・天元など)を数多く獲得し、2024 年には国際タイトル・応氏杯で優勝、日本 人として27年ぶりの世界戦制覇を成し 遂げる。2025年、第49期棋聖戦四連覇、 第80期本因坊戦三連覇を果たす。
書誌情報

タイトル:AI時代の最善手
著者:一力遼
レーベル:PHP新書
判型・製本:新書判並製
ページ数:200ページ
定価:1,100円(税込)
発売日:2025年10月17日
ISBN:978-4-569-85999-6