小田原地下街ハルネ小田原「街かど案内所」で 接客ロボットの実証実験を実施
~バス案内・観光案内など418件の利用実績~
NUWAロボティクスJAPAN株式会社(代表取締役社長:矢吹 雅彦)は、小田原市の協力を得て、小田原地下街ハルネ小田原「街かど案内所」にて、コミュニケーションロボット「Kebbi Air-S(ケビー)」を活用した実証実験を実施しました。
本実験では、生成AIやAI検索技術を活用し、日本語・英語・中国語での観光案内、店舗案内、交通案内などを行い、多言語対応ロボットによる接客支援の有効性を検証し、実用性を確認しました。

実証実験の狙い
少子高齢化による人手不足が深刻化する小売・観光サービス業において、ロボットによる接客支援の有効性を検証することを目的としました。今回は案内所スタッフの業務を補助し、以下の効果を確認しました。
スタッフ負担の軽減:案内業務の効率化
接客品質の均一化 :利用者満足度の向上
多言語対応 :外国人観光客への対応強化
Kebbi Air-Sによる主な取り組み

ロボットは日本語・英語・中国語で、以下の多様な案内を行いました。
・バス乗り場案内
小田原駅は東口・西口に乗り場が分かれ複雑なため、ロボットによるバス乗り場案内を提供。
・バス行先と時刻表案内
バス停の場所案内に加え、最新の時刻表を二次元コードで提供。
・観光案内
周辺観光地に関する情報や交通案内を多言語で提供。
・店舗案内
ハルネ小田原内の店舗に加え、駅周辺商店街の店舗情報も案内。食べログ評価とGoogle Mapsによる道順を二次元コードで提供。
・乗換案内
箱根・小田原方面へのバスや鉄道の乗換案内を、Google Maps情報の二次元コードで提供。
・AIによる自然な会話
生成AIとRAGを活用し、利用者の要望に応じた自然な会話形式で案内を提供。
ロボットは人を検知すると自動で声をかけ、1メートル以内に接近した際には「言語選択画面」を提示し、各サービス案内を行いました。


成果
約1か月間の実証実験で以下の成果が得られました。実証期間中、延べ418件の利用があり、特に『AI会話案内』『バス乗り場案内』が多く利用されました。
利用状況<利用者数>
通過人数 :4,669人
接近人数 :1,586人
サービス利用回数:418回(1日あたり十数回)
利用状況<サービス別>
AI会話案内 :136回
バス乗り場案内 :105回
行先+時刻表案内:56回
店舗案内 :59回
観光案内 :48回
乗換案内 :14回
利用状況<言語別>
日本語:366回(87%)
英語 :32回(8%)
中国語:20回(5%)
利用状況<属性別>
男性73%、女性27%
年齢層:25~34歳が66%と最多

改善と今後の展望
外国語利用は全体の13%に留まりましたが、これはロボットの存在やサービス内容の告知不足が要因と考えられます。今後はサービス内容の告知や多言語案内を積極的に周知することで、外国人観光客を含めた利用者の拡大が期待されます。
利用者層は男性25~54歳が中心であり、幅広い層へのアプローチが今後の課題です。
今後は、今回の実証実験で得られた知見を活かし、案内業務を持つ観光施設や商業施設、公共機関などへの導入を推進してまいります。
<参考資料>YouTube(デモ動画)
https://www.youtube.com/watch?reload=9&v=nvQXzCEnN78&feature=youtu.be
会社概要
会社名 : NUWAロボティクスJAPAN株式会社
所在地 : 〒105-0014 東京都港区芝2丁目29-11 高浦ビル7階
代表取締役社長: 矢吹 雅彦
設立 : 令和2年1月9日
URL : https://www.nuwarobotics.com/ja/
注:NUWAロボティクスJAPAN株式会社は、鴻海精密工業が筆頭株主のNUWA Robotics Inc.の子会社として日本市場を担当。2020年設立以来、運輸、小売り、教育、介護、ホテル、観光分野でのコミュニケーションロボットの導入を進めています。
NUWA Robotics Inc.はグループ統括会社をケイマン諸島に置き、台湾、日本、中国、香港、米国、ウズベキスタン等に拠点会社を持ち、コミュニケーションロボットから自律走行サービスロボット、産業用ロボットまでを手掛ける総合ロボットメーカーです。
本件に関するお問い合わせ先
NUWAロボティクスJAPAN株式会社
mail: support_jp@nuwarobotics.com