70歳で矯正治療を開始 AIとマウスピース矯正が後押しする「期限を決めた歯科治療」という選択
2026年に「期限を決めて歯並びを整える」選択が広がる背景とは
矯正治療を取り巻く意識の変化
「矯正治療は若いうちに行うもの」というイメージは、いまだ根強く残っている。
一方で近年、年齢やライフステージにとらわれず、治療期間やゴールを明確にしたうえで矯正治療を選択する動きが広がりつつある。
背景には、AI技術の進化やマウスピース矯正の普及がある。
治療前に歯の動きや期間をシミュレーションできるようになったことで、矯正治療の流れが可視化され、「長期間かかる」「先が見えない」といった不安が軽減されてきた。
大人の矯正治療が注目される理由
こうした環境の変化を受け、40代・50代を中心に、大人になってから矯正治療を検討・開始するケースが増えている。
その象徴的な事例として、70歳で矯正治療を開始するケースも見られるようになってきた。
年始の慌ただしさが一段落するこの時期には、
「これからの人生を、より快適に、より健康に過ごしたい」
という意識が高まりやすい。
人生100年時代と言われる中で、歯並びや噛み合わせを整えることが、食事や発音、さらには全身の健康維持にも関わるという認識が、徐々に広がりつつある。
期限を決めた矯正治療という新しい選択肢
短期集中型で治療計画を立てることで、無理のない範囲で治療期間を明確にできる点は、高年齢層にとって矯正治療を現実的な選択肢とする要因となっている。
また、マウスピース矯正ではAIによる自動シミュレーションが一般化し、治療の流れや期間が事前に可視化されることで、「矯正は長期間かかるもの」という不安が軽減されつつある。
AIと歯科医師の診断を組み合わせた治療計画
神谷町デンタルクリニックでは近年、年齢に関わらず
「治療期間を明確にしたうえで矯正を行いたい」
という相談が増加している。
添付のシミュレーション画像(※別の患者の症例)では、右がAIによる自動提案プラン、左が歯科医師の診断を踏まえて調整した治療計画を示している。
画像下に表示されている数字は、使用するマウスピースの枚数を示しており、1枚あたりの装着期間は一般的に約7〜10日とされている。
AIによる提案は治療計画の目安として有効である一方、患者の主訴を丁寧に聞き取り、歯科医師が歯の動きや噛み合わせ、歯根・歯槽骨の状態まで考慮して調整を行うことで、使用するマウスピースの枚数が減り、結果として治療期間が短縮されるケースも見られる。



高年齢層が矯正治療を検討する際のポイント
年齢を重ねてから矯正治療を行う場合には、以下の点が重要となる。
・治療のゴールと期限を事前に明確にすること
・AIの提案を参考にしつつ、歯科医師の診断をもとに治療計画を立てること
・期間の短さだけでなく、安全性と長期的な安定性を重視すること
・マウスピースの取り扱いや装着について、専門家の指示を正しく守ること
今後は、年齢やライフステージに関係なく、期限を決めて矯正治療に取り組む人が、さらに増えていくと考えられる。
AIと歯科医師の診断を組み合わせた治療計画は、人生後半のQOL(生活の質)を高める手段として、2026年以降も注目されていくと見込まれる。
矯正治療は「若さのため」のものではなく、
これからの人生をより快適に、健康に過ごすための選択肢として捉えられつつある。
神谷町デンタルクリニックについて
神谷町デンタルクリニックでは、大人向けの矯正シミュレーション相談を実施している。
1回目は歯のスキャン、2回目は歯科医師の診断をもとにした治療シミュレーションの説明を行い、いずれも所要時間は約30分。
相談料は1,100円(税込)としており、治療期間や進め方を事前に具体的に確認できる機会として提供している。
今後は、大人向け矯正相談の相談枠を順次拡大していく方針だ。




