「事業や資産」だけでなく「想い・価値観・関係性」も次世代へ承継―Your Verse『物語承継』を正式リリース
事業承継を「経営者交代」から「新たな成長の幕開け」に。 物語大国・日本の中小企業が持つ100年近い物語を資本として次の世代つなぎたい

株式会社Your Verse(東京都足立区、代表取締役:長谷川朋弥)は、50年以上続く中小企業を対象に、企業が数世代に渡って大切に紡いできた「見えない資産」である創業の想い、現場の誇り、地域との絆などを次世代の経営資源へ編み直す新サービス『物語承継』を正式リリースしました。
日本国内の中小企業において年間約5万5,000件規模(将来的には約7万件)で行われる事業承継。一方で、その承継というイベントは、後継者問題をはじめ、先代と後継、後継と古参社員との人間関係など多くの問題をはらみます。
Your Verseの物語承継は、そんな問題を解決しながら、承継をただの「交代」ではなく「企業成長の新たな展開の始まり」に変えるアプローチです。Your Verseの独自メソッド「セルフストーリーチャート」(提供累計1,300名超)を活用し、先代・後継・社員の個人の人生× 企業の歴史の核心 × 未来のシナリオを可視化。企業に関わる関係者が「同じゴール」に向かう関係性と実行計画をつくります。
支援事例:経営者家族の幸福と、企業の成長が重なった
物語承継を理解いただくために、まずは、事例からお読みください。
「もう、このままずっと、夫婦の時間が取れないのかな…」 ――売上はあっても未来が見えなかった経営者夫婦が、「笑顔の引退」を語れるようになるまで
創業75年の老舗ホテル(東京ファミリーホテル/お茶の水ホテル昇龍館)。現経営者夫妻は「売上順調、オペレーションは回る。が、未来が描けない」不安を抱えていました。Your Verseは、歴史の振り返りと個人の人生棚卸しから不変の価値を抽出――「顔の見える宿」「地域とつながる」「手作り・手直し」。さらに、夫婦それぞれの「最高の瞬間(収穫)」と役割分担(Why/What-How)を重ね、「笑顔で引退できる未来」を具体的なシーンとして作成。そこから、宿の原点を磨くためのシステム刷新・接客改善・新プラン創出など、意味づけされた改善が連鎖しました。
「ビジョンは「ひねり出す」ものではなく、個人の物語と会社の物語が重なった時に生まれるエネルギーだと、実感しました。」(ご夫妻の振り返りより)
その他事例
他にも複数企業の事業承継を支援してきました
・6代、100年以上続く農業法人
親子の干渉・遠慮で成長鈍化。6代が繋いできた歴史からミッションを「心かよったつながりを増やす」と再定義し、親子の役割を整理することで関係性を改善。社員発案の新規事業も始動。
・100年近くの歴史を持つ大手企業グループ
3~5年で代わっていく大手企業グループ会社の経営者。経営者が代わろうとも、グループ全体の流れをくみながら、グループ会社自身が自ら中計を策定し、推進していくことを伴走。新規事業の開始、新規売上獲得の早期化を実現。
・2000年代に創業されたIT系上場企業
創業者から次の経営者への承継に際して、全社コミュニケーション設計とセレモニーで移行を明確化。組織における新陳代謝が進み、中計が順調に進行。
物語承継が解決する事業承継のペイン
上記事例のように、経営者個人のペインと企業組織が抱えるペインを解決しています。
事業承継においては、承継の前後において、先代と後継の個人が抱えるペインと、組織自体が抱えるペインの両方があります。

これまでにない承継支援。企業の物語を明らかにし、個人を登場人物として重ね合わせる
これまでの事業承継では、株式や事業の承継が主な対象となっており、先代の人生や後継の人生については、それぞれ個人の問題として対処されてきました。しかし、先代・後継かかわらず、事業承継というイベントは、自身の人生の大きな転機です。この人生の転機をどれだけ自分の腹落ち感がある状態で迎えることができるかは、企業の成長に大きく影響を与えることであることがわかりました。
Your Verseの物語承継では、先代、後継、時には社員とともに、そんな先代達が紡いできた歴史を棚卸しし、大切にしたいことを紐解き、新たなゴールを設定することで、企業の過去から現在そして未来も含んだ物語を作成します。さらに、その物語に対して、それぞれの個人を登場人物として配役することで、個々人の人生に対して自ら意味づけを行います。これにより、企業の歴史を受け取りながら、新たな未来を、自分の物語として進めたいという確信とモチベーションを産むことができます。
過去を文化に、未来を希望に。先代と後継、そして社員が共鳴する関係で、企業は次の100年の成長に向かう。
本プログラムを利用いただくことで、先代のノウハウ、後継の新しい発想、社員の技術、そしてそれを100年近くの歴史に矛盾しない形でエネルギーに変え、企業成長をすることができます。またその企業成長は、関係する個人の幸福にもつながります。

物語承継の必要性。先代が元気なうちの承継が増えている。
これまでの事業承継は、先代の健康上の理由が多かったと考えています。しかし、昨今の長寿化により、元気なうちの承継、承継後も元気に働ける場合が多く見受けられます。そういった中で、先代が元気に活躍できている状況は、喜ばしい一方で、企業組織目線からすると適切にマネジメントする必要が生まれます。
また多くの場合、親族に対する承継、もしくは、社員や外部の未経験者の承継のため、先代との関係性は、強いパワーバランスによって固められてしまっているケースが多くあります。
そのため、Your Verseのような第三者の媒介の存在かつ、コンサルティングのような外部圧力ではなく、組織内部・個人の内発から始める変革のアプローチの必要性があります。
物語承継の社会的意義。物語大国・日本が持つ世代を超えて受け継がれてきた物語がもたらす力。
日本には、創業100年を超える企業が約3万社以上存在し、世界一といっても過言ではありません。企業年数が長いからよいというわけではありません。しかし、グローバル化の影響を受けつつも、戦中戦後を世代を超えて耐え紡がれてきた物語は、独自の価値や感性を持っています。それは、資源の乏しい国日本に眠る、世界にも類をみない無限の資本になるのではないかと感じています。Your Verseは、この物語承継を通じて、日本企業の持つ物語を資本に変え、世界の中でも際立つ価値を創造していきたいと考えています。
代表コメント
世代を超えて承継されてきた企業には、独特の面白さと共にカルマのような重みがあります。その重みを背負いどんな苦難も乗り越え、生き延びてきた先代、そして、それを受け継ぎ、未来に歩み出す後継と社員。Your Verseは、その重みを背負うことはできません。しかし、何を背負っているのか?どこに向けてあゆみを進めるのか?を共に明らかにすることで、重みが少し軽く感じる、誇りに感じる、そして、頑張ってきて本当に良かったと思える瞬間を味わうお手伝いができると感じています。これから多くの重みある歴史を持つ企業様を支援することを楽しみにしています。
―― 株式会社Your Verse 代表取締役 長谷川 朋弥
事業責任者コメント
父が祖父から承継した会社が倒産した経験は、私に計り知れない影響を与えてくれました。『物語承継』とは、過去を未来の力に変える、最も人間的な営みです。私自身が、その価値を誰よりも信じ、自らの人生で証明し続けます。あなたの物語が輝き出す瞬間を、最高の笑顔で伴走することをお約束します。
―― 株式会社Your Verse 共同経営者 朝長 真吾




