アプリ内購入による収益は、2012年にPPDの収益を上回る見通し
株式会社グローバル インフォメーションは、ABIリサーチが発行した報告書「Mobile Application Business Models - Pay Per Download, In-App Payment, Subscription, In-App Advertising (モバイルアプリケーションのビジネスモデル:PPD・アプリ内購入・加入料・アプリ内広告)」の販売を開始しました。
2012年に、アプリ内購入によるモバイルアプリケーションの収益は、PPD(Pay-per-download)の収益を超える見通しです。
しかし、アプリ開発者が想像力を働かせ、Googleがアプリ内購入対応に動き出さない限り、アプリ内購入の好調は、長続きしない可能性があります。
「収益モデルとして、今日、アプリ内購入は非常に制限されています。」と、モバイルサービスのシニアアナリストであるMark Beccueは述べています。
「現在、アプリ内購入の膨大な収益のほとんどは、モバイルゲームに非常に熱心に参加しているごく僅かなユーザーによって生み出されています。
アプリ内購入をしているモバイルゲームプレイヤーの割合が、今後大幅に拡大するとは、私たちには思えません。したがって、アプリ内購入の収益が伸びるためには、ゲーム開発者ではなくモバイル開発者が、このシステムを導入する必要があります。」
これまで、アプリ内購入の収益拡大は、Googleによって阻まれてきました。
GoogleがAndroid市場にアプリケーション内課金サービスを導入したのは、2011年7月、米国が最初で、続いてごく最近の2011年12月に、欧州を中心とする17ヶ国において、この機能を追加したにすぎません。
使用可能なモバイルアプリケーションにおいて、Googleが遅れをとっているのは、この領域だけではありません。
PPD(Pay-per-download)は、Androidの全ての市場において利用不可で、契約ベース課金は全く対応されていません。
「モバイルアプリケーションの収益化をまさに阻害しているのはGoogleです。」とBeccueは追加しています。「私たちは、Googleの計画の推測し、それに合わせてモバイルアプリ収益の多くを予測しています。」
しかし、こうした様々な課題にもかかわらず、アプリ内購入は、ゲーム以外にも広く普及すると予想されます。
PPD、アプリ内購入、契約課金、およびアプリ内広告を含めたモバイルアプリ収益の総額は、今後5年間に拡大し、2011年の85億米ドルから、2016年には460億米ドルに達する見通しです。
市場調査レポート: モバイルアプリケーションのビジネスモデル:PPD・アプリ内購入・加入料・アプリ内広告
Mobile Application Business Models - Pay Per Download, In-App Payment, Subscription, In-App Advertising
http://www.gii.co.jp/report/ab231270-mobile-application-business-models-pay-per.html
出版日 2012年02月
発行: ABI Research
【本件に関するお問合せは下記まで】
株式会社グローバルインフォメーション
Tel:044-952-0102
e-mail:jp-info@gii.co.jp
URL:http://www.gii.co.jp/telecom_report.shtml
〒215-0004
神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F