産業用インクジェットプリンターと消耗品の世界市場、2017年には74億米ドル規模に
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社BCC Researchが発行した報告書「Emerging Inkjet Printing Technologies, Applications and Global Markets (新興のインクジェット印刷技術・アプリケーションおよび世界市場)」の販売を開始しました。
同レポートによると、2011年の産業用インクジェットプリンターと消耗品の世界市場は15億米ドル規模で、2012年には19億米ドル規模に成長したとみられています。2012年以降の年平均成長率(CAGR)は30.8%が見込まれており、2017年には74億米ドル規模に拡大すると予測されています。
2011年と2012年の産業用インクジェット市場においては、インクおよびその他の機能液が全体の約70%を占めました。これら製品が占める割合は、2017年には74%を超えるとみられ、残る約26%は、プリントヘッドとその他の関連ハードウェアが占めると予測されます。
産業用インクジェットプリンター市場について、報告書が分析を行った主な分野は、プロダクトデコレーション、電子機器、医薬、生命科学、3Dプリンティング、エネルギーです。インクジェットプリンティングは、食品香料や香料、光学、化学など、その他の分野への適用にも影響を及ぼし始めていますが、これらの分野におけるハードウェアと消耗品の需要は信頼に足る予測を示すにはあまりにも少なく、2011年から2017年までの売上高に与える影響はほとんどないとみられます。
2011年のインクジェット市場において、市場シェアの大部分を占めたのはプロダクトデコレーション(繊維、セラミック、ガラス、壁紙、床仕上げ材、食品、その他)でした。また、2番目に市場シェアが大きかったのは、エネルギー変換装置とエネルギー蓄積装置(25%)でした。しかし、これらの市場シェアは2017年には第3位(12%)に落ち込む見通しです。一方、電子デバイスは、同年には第2位の規模(15%)に成長すると見込まれています。
地域別にみると、産業インクジェットの最大市場はアジア太平洋地域で、2012~17年の市場シェアは47%から53%にまで成長するとみられます。2011~12年において、第2位と第3位の地域市場は欧州と北米で、それぞれの市場シェアは約19%、20%でした。ただし2017年には、欧州が16%、北米が15%にまで縮小するとみられています。
市場調査レポート: 新興のインクジェット印刷技術・アプリケーションおよび世界市場
Emerging Inkjet Printing Technologies, Applications and Global Markets
http://www.gii.co.jp/report/bc268465-emerging-inkjet-printing-technologies-applications.html
出版日: 2013年04月08日
発行: BCC Research
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