ヒストンメチルトランスフェラーゼ(HMT)を用いた診断薬の世界市場規模が1億米ドルを超過
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社BCC Researchが発行した報告書「Histone Methyltransferases: Global Markets for Research Tools, Diagnostics and Drug Discovery (ヒストンメチルトランスフェラーゼ:研究ツール・診断・創薬の世界市場)」の販売を開始しました。
ヒストンメチルトランスフェラーゼ(HMT)を用いた診断薬の特定分野であるバイオマーカー開発と現在のエピジェネティック診断薬の市場は、年間約100万米ドルと推定されています。 今後5年で間違いなく製品の発展と進歩が期待でき、もしかすると、さらに多くの企業が各種診断標的としてさまざまなHMT開発に注力することになるかも知れません。この特定のニッチ市場の規模は、予後診断やコンパニオン診断のツールを含め、多くの新規開発品や新規プロジェクトが展開中であることから、2018年までには少なくとも500万米ドルに拡大し得ると予測されます。
この分野の主たる推進要因は、本物と言える商業的将来性にあります。現在の診断薬市場、特に癌診断市場の分析によれば、標的としてHMTを用いる検査法が製剤企業各社に相当な収益をもたらし得ます。多くの研究でHMTが腫瘍の肥大化や、癌の進行に極めて重要な役割を果たしていることが明らかとなっており、従って今後5年間で製品開発が相当な進歩を遂げるものと予測されます。
HMTの世界市場規模は、1億米ドル以上に上ります。研究用ツールや分析法の開発部門が、この市場の中で最も安定した分野で、ゆっくりではありますが着実な成長を見せています。HMT研究のための効率的で信頼性の高い分析法や、ツールの開発が今もなお大いに必要とされているのです。
創薬のニッチ市場は、明らかに市場をリードしている企業を含む少数の企業から構成されています。Epizyme社の開発中製品における最近の薬剤開発状況や、新しいDot1L阻害剤の初の臨床試験導入により、HMT研究が多大な注目を浴びており、その結果としてさらにこの市場の成長が促されています。今後数年でますます企業間の協業や企業提携が増えることが予測されます。
診断薬分野は、今なお非常に未成熟な状況にあります。それでもバイオマーカー産業は、HMT研究に膨大な商業的将来性を見いだしており、そのHMT研究は、癌の進行と密接な関連を持つことが示されています。HMTをバイオマーカーとして用いる新たな診断薬製品の出現が期待されています。
同レポートは、最近の技術、ツールとその適用法、各種製品、さまざまな企業間の取引状況、主な参入企業、ならびに過去数年の間の新動向や新展開に焦点を当てています。当レポートはまた将来状況の予測を行っており、さらにHMTの主な難点と、そのような障害を克服できる可能性のあるソリューションについて取り上げています。
市場調査レポート: ヒストンメチルトランスフェラーゼ:研究ツール・診断・創薬の世界市場
Histone Methyltransferases: Global Markets for Research Tools, Diagnostics and Drug Discovery
http://www.gii.co.jp/report/bc264964-histone-methyltransferases-global-markets-research.html
出版日: 2013年03月25日
発行: BCC Research
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