薬剤溶出型ステントの伸びを筆頭にステント世界市場が50億米ドル規模に到達
株式会社グローバル インフォメーションは、Kalorama Informationが発行した報告書「The World Market for Stents (Drug-Eluting and Bare Metal Product Markets in US, EU, Japan, India, China and ROW) (世界のステント市場:米国・EU・日本・インド・中国・その他の地域における薬剤溶出性ステント・地金ステント市場)」の販売を開始しました。
薬剤溶出型ステントが冠動脈疾患に対してより効果の高い治療法であることが広く認められるようになったこと、また患者間で冠動脈用ステントについての認知度が高まってきたことから、これを用いた手術数が増加する見込みです。ヘルスケアに関する市場分析出版企業であるKalorama Information社の最新調査レポート、「ステント世界市場(米国、欧州、日本、インド、中国、およびその他地域の薬剤溶出型およびベアメタル型ステント市場)」では、こういった要因を受けて冠動脈用ステント世界市場の規模が50億米ドル以上に達すると予測しています。
冠動脈用ステントは1980年代に開発された医療器具で、心疾患に対する治療法の一つとして1990年代初頭に市場投入されました。ステントは冠動脈バイパス術およびバルーン血管形成術で用いられ、経皮的冠動脈インターベンション後に多くの患者に見られる急激な血管閉塞や再狭窄の危険を防止します。ステントは冠動脈の狭窄部に装着され、そこに永続的に留置されるもので、血管を広がった状態のまま保持し、心筋への血流を増加させ、また再狭窄を防ぐ働きをします。現在、市場には主に二つの種類の冠動脈用ステントが流通しています。ひとつはベアメタル型ステント(BMS)で、もうひとつは薬剤溶出型ステント(DES)です。
Kalorama Information社の発行人であるBruce Carlsonは次のように述べています。「市場で成長を遂げている理由の一つは、何年にもわたって疑いの目を向けられてきた薬剤溶出型ステントの有効性がやっと立証されたことです。患者数の増加や新製品の技術革新により販売はもっと促進されるでしょう。」
Kalorama社は冠動脈用ステント産業が極めて競争の激しい産業で、技術革新が頻繁に起き、技術的様相が急速な進化を続けていると指摘しています。2011年における冠動脈用ステント市場のトップ企業はAbbott Laboratories、Boston Scientific、およびMedtronicの各社です。 2011年におけるCordis Corporation (Johnson & Johnson)の冠動脈用ステント市場からの撤退は、主要市場で新製品発表が相次いだことと相俟って、市場の動勢に大きな変化を引き起こしました。
市場調査レポート: 世界のステント市場:米国・EU・日本・インド・中国・その他の地域における薬剤溶出性ステント・地金ステント市場
The World Market for Stents (Drug-Eluting and Bare Metal Product Markets in US, EU, Japan, India, China and ROW)
http://www.gii.co.jp/report/kl253834-world-market-stents-drug-eluting-bare-metal.html
出版日: 2012年10月26日
発行: Kalorama Information
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