産業部門のデマンドレスポンス・プログラムによるピーク負荷削減量は2019年まで年率15%前後で拡大
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Pike Researchが発行した報告書「Demand Response for Industrial Markets - Industrial Peak Load Curtailment and Payments: Global Market Analysis and Forecasts (産業用需要反応-産業用ピーク電力削減および補償金:世界市場の分析・予測)」の販売を開始しました。
産業部門はデマンドレスポンス(DR)に対して極めて有利な条件を有しています。なぜなら産業部門は、たった一つの工場だけをとっても非常に大きな電力負荷削減に寄与することが可能だからです。世界の多くの国々で次第にDRの採用が広がるに伴い、産業施設が極めて重要な電力顧客部門となってきます。同レポートによれば、ピーク負荷低減量で見た産業部門DRは今後の2010年代を通じて着実に増加し、2012年から2019年の間に年々14.7%ずつ拡大して行くものと見られます。
Pike Researchの上級リサーチアナリスト、Marianne Hedinは、「米国はDRの長い歴史を持ち、また自動化DRを早期に採用したおかげで、産業部門DRの使い方については米国が先導役となって来ました。しかしながら今日では、カナダや英国、またフランス、南アフリカ、イスラエル、中国、日本、韓国、オーストラリア、そしてニュージーランド等、他の諸国が産業部門のDRプログラム採用のペースを速めたり、あるいは産業部門DRの実現性や有効性調査のための試験導入を行ったりしています。」と述べてます。
DRプログラムに参画している産業部門は、セメント製造、化学工業、製鉄、製紙・パルプ産業、食品・飲料製造業、情報技術産業、建築資材製造業等々、多数の組立型ならびに素材型の製造業を含みます。さらに同調査レポートによれば、石油精製産業や農業プラントも産業部門DRで重要な役割を担う将来性を有すると見られます。例えば灌漑システムは膨大な電力を消費するものであるため、農業施設が電力負荷削減に大きく寄与できるわけです。
同レポートは産業部門デマンドレスポンスの世界市場について検証し、特にピーク負荷の削減量については電力顧客を大きく中小製造企業と大規模製造企業の二つの分野に分けて削減量内訳を詳しく精査しています。また、これら産業部門DRのさまざまな加入企業が電力消費のピーク時間帯に負荷を低減したとき、電力会社や送配電グリッド事業者、また節電アグリゲーター業者から受け取ることができる金額のデータを提供しています。さらに、市場を動かす勢力や市場競争状況について深く追求しており、21社に上る産業部門DRベンダー企業の企業プロファイルを示しています。同調査レポートはまた、地域別ならびに市場分野別に分けて、削減電力量および負荷低減対価支払額の形で産業部門のピーク負荷削減量予測を提供しています。
市場調査レポート: 産業用需要反応-産業用ピーク電力削減および補償金:世界市場の分析・予測
Demand Response for Industrial Markets - Industrial Peak Load Curtailment and Payments: Global Market Analysis and Forecasts
http://www.gii.co.jp/report/pike263458-demand-response-industrial-markets-industrial-peak.html
出版日: 2013年02月27日
発行: Pike Research
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