ドラッグデリバリーのためのナノテクノロジー(NDD)市場は2021年に1,360億米ドル規模へ
株式会社グローバル インフォメーションは、サイエンティフィカが発行した報告書「Nanotechnology for Drug Delivery: Global Market for Nanocarriers (ドラッグデリバリー(薬物送達)のためのナノテクノロジー:世界のナノキャリアー市場)」の販売を開始しました。
「ドラッグデリバリー向けのナノテクノロジー市場は、2021年には1,360億米ドル規模に達すると、サイエンティフィカでは予想しています。そのうち、ナノ結晶とナノキャリアーの割合は、6対4となるでしょう。
一方で、開発が進んでいる新しいターゲットデリバリーメカニズムは、企業や起業家に対し、さらに大きな価値を生み出す可能性があります。」とサイエンティフィカのCEOである Tim Harperは述べています。
ナノキャリアーに封入された薬剤は、体内を通って標的部位に運ばれます。ナノキャリアーは、1から100ナノメートルの大きさで、ナノシェルあるいはナノ粒子とも呼ばれています。
癌治療のためのこうしたターゲットドラッグデリバリーは、ナノテクノロジーが薬剤にもたらす最大の利益の一つです。この方法は、薬物送達の精度において、現在の方法をはるかに上回っています。
通常、薬剤の90%以上が体内で無駄に消費され、これが副作用の原因となっています。
現代の化学療法では、腫瘍細胞を破壊するために、患者に大量の薬が投与されます。
現行のドラッグデリバリー技術には特異的作用が欠如しているため、患者の健康な細胞も、がん細胞とともに無差別的に破壊されています。
「まさに、ほんの一握りの敵を排除するために、核爆弾を使用しているようなものです。」とHarperは述べています。
「理論的には、ナノキャリアーが充分に特異的に設計されれば、健康な細胞に影響を与えることなく、すべての薬剤を標的部位に届けることが可能となります。これによって、治療時間、治療費、そして副作用が大幅に削減することになります。」
市場調査レポート: ドラッグデリバリー(薬物送達)のためのナノテクノロジー:世界のナノキャリアー市場
Nanotechnology for Drug Delivery: Global Market for Nanocarriers
http://www.gii.co.jp/report/cien231002-nanotechnology-drug-delivery-global-market.html
出版日 2012年02月
発行: Cientifica Ltd
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