金属酸化物薄膜トランジスター(TFT)市場動向:LCD部門の酸化物TFTによる収益は、2017年までに19億米ドルの規模へ
株式会社グローバル インフォメーションは、ナノマーケッツが発行した報告書「Metal Oxide Thin-Film Transistor Markets (金属酸化物薄膜トランジスター市場)」の販売を開始しました。
酸化物TFTベースのディスプレイバックプレーン市場は、2017年までに21億米ドルの規模に達すると、ナノマーケッツは予測しています。
今後LCDとAMOLED技術の間で、高性能ディスプレイ市場の占有にむけた戦いが起こると見られます。酸化物TFTベースのバックボーンを製造する企業は、両陣営に製品を供給する「武器商人」としての役割を担うと、ナノマーケッツは予想しています。
最終的に、LCDメーカーは、酸化物TFTを採用するようになると予想されます。
酸化物TFTがLTPSよりも、かなり低コストで、より優れた性能を提供するからです。これは、AMOLEDの猛攻にLCDが対処するために役立ちます。
LCD企業は、新素材の採用に抵抗を示すという傾向がありますが、この部門に酸化物TFTがほんのわずか進出しただけでも、膨大な収益を生み出すと、ナノマーケッツは予測しています。
LCD部門に販売される酸化物TFTの収益は、2017年までに19億米ドルの規模に達する見通しです。
その一方で、酸化物TFTは、AMOLEDディスプレイ、特に大型AMOLED TVの主なイネーブリング技術になると、ナノマーケッツは予想しています。
こうしたディスプレイの商業化は、効果的なバックプレーン技術の欠如によって妨げられています。そのなかで、酸化物TFTは、トランジスターの小型化によって、OLEDの発光スペースを広げることができ、しかも、低価格、広配光という特性があります。
このような優れた性能によって、酸化物TFTは、AMOLED市場に急速に普及していくでしょう。
市場調査レポート: 金属酸化物薄膜トランジスター市場
Metal Oxide Thin-Film Transistor Markets
http://www.gii.co.jp/report/nan234981-metal-oxide-thin-film-transistor-markets.html
出版日: 2012年04月
発行: NanoMarkets
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