直接エネルギーデバイスが米国のオープンサージェリー器具市場の成長を刺激
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Millennium Research Groupが発行した報告書「US Markets for Open Surgery Instruments 2013 (米国の観血手術用器具市場)」の販売を開始しました。
同調査レポートによると、米国ではオープンサージェリー(開腹、開胸、開頭手術等)で直接エネルギーデバイスを使うことが増えていること、また、使用するデバイスも高価な封止デバイスへと移行してきていることもあり、米国のオープンサージェリー器具市場は成長が促進される見込みです。
歴史的に見ると、オープンサージェリーにおいて直接エネルギーデバイスを使うことは比較的まれでした。しかしながら、こういったデバイスを使えば傷口の縫合術と比較して施術時間が短くなるので、これによって医療機関でのコスト削減ができること、また、モノポーラ・エネルギーなど、別の技術と比較して切開や封止の能力が優れていることなど、その利点が明白に見えるものであることから、直接エネルギーデバイスの導入が急速に進む見込みです。この結果、オープンサージェリー用の直接エネルギーデバイス市場は、2021年に至るまで約11%の年平均成長率(CAGR)で大幅な拡大を遂げるものと予測されています。
封止デバイス市場では、腹腔鏡手術やリプロセスされたデバイスとの競争にさらされて市場が縮小している分野もありますが、他の分野は製品の技術革新によって勢いを増して行くものと見られます。例えば、生体吸収性のスキンステープラーであれば、使った縫合デバイスを除去するためのその後の手術が必要なくなるので、全体的な手術経費を削減することができます。こういった生体吸収性デバイスは高価であるため、スキンステープリング器具分野の成長に寄与するものとみられます。
そうは言っても、オープンサージェリー器具市場の伸びは、腹腔鏡手術など最も侵襲性が低い手術法を選ぼうとする総体的な傾向に押されて限定されたものとなります。低侵襲性手術の人気が高まってきたことから、オープンサージェリーの数はごくわずかしか増加しないでしょう。オープンサージェリー数がわずかでも増加するのは、膵切除術や帝王切開術といった、腹腔鏡を用いる手術が極めて困難か、元々不可能なタイプの手術があるからです。
MRGのアナリストであるChantal Dougan氏は、「外科医や患者の多くは、選ぶことができる場合には低侵襲性の手術法を選びますが、圧倒的にオープンサージェリーの方を選ぶ外科医師団もあります。オープンサージェリー器具メーカーが最も狙うべき外科医師団は、頭部や首の手術の担当医や、また程度は少し下がりますが胸郭手術担当の医師団です。」と述べています。
市場調査レポート: 米国の観血手術用器具市場
US Markets for Open Surgery Instruments 2013
http://www.gii.co.jp/report/mrg268764-us-markets-open-surgery-instruments.html
出版日:2013年04月15日
発行: Millennium Research Group
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