オラクル、「Oracle TimesTen In-Memory Database 11g」と「Oracle In-Memory Database Cache 11g」を発表
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区北青山、代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄、以下 日本オラクル)は本日、インメモリー・データベース製品「Oracle TimesTen In Memory Database 11g」および「Oracle Database 11g」のデータベース・キャッシングのオプションである「Oracle In-Memory Database Cache 11g」を2009年8月7日より提供開始することを発表します。
最新版の「Oracle TimesTen In Memory Database 11g」では、1)Database Cache Gridによるスケールアウトとパフォーマンス向上、2)PL/SQL、Oracle Call Interface (OCI)、SQL埋め込み言語Pro*Cのサポート、3)Oracle ClusterwareとOracle Data Guardを統合し、自動フェイルオーバー機能による高い信頼性および高可用性の実現、などの機能拡張を提供します。
これらの新機能によって、企業はアプリケーション・サーバー層においてインメモリー・データベース・キャッシングの究極のパフォーマンスによる利益を享受することができます。
「Oracle In-Memory Database Cache」は、「Oracle Database」、「Oracle Real Application Clusters」、「Oracle Enterprise Manager」、「Oracle SQL Developer」、「Oracle Fusion Middleware」のコンポーネントなど、オラクルのインフラストラクチャ・ソフトウェア・スタックと完全に統合されています。
「Oracle TimesTen In-Memory Database」は完全な永続性とデータ復元性を備えたスタンドアローン構成のインメモリー・リレーショナル・データベースです。「Oracle In-Memory Database Cache」は「Oracle Database」と統合されたSQLキャッシュ・データベース機能です。両製品はアプリケーション層で使用するよう設計されています。
【ミッション・クリティカルなアプリケーションのパフォーマンスを向上】
「Oracle In-Memory Database Cache」は物理メモリー上にデータをキャッシュすることで、アプリケーションに究極のパフォーマンスを提供します。インメモリー・キャッシュは、読取・書込トランザクションの完全な永続性、復元性を持つキャッシュを可能にし、「Oracle Database」との自動的なデータ同期を実現します。
「Oracle In-Memory Database Cache 11g」の新機能は以下のとおりです
-「Database Cache Grid」(データベース・キャッシュ・グリッド):
サービスを停止させることなく、キャッシュ・グリッド・ノードをオンライン上で追加および削除することを可能にすることで、段階的にインメモリー・データベース・キャッシュを拡張することができます。また、データの保存場所を透過的にすることで、アプリケーションがデータの保存場所を把握する必要がなくなり、各キャッシュ・グリッド・ノードは同一サーバー上のローカル・メモリーや、その他のキャッシュ・グリッド・ノード、バックエンドの「Oracle Database」からデータにアクセスすることができるようになります。「Database Cache Grid」は、高い可用性とバックエンドの「Oracle Database」とのデータ同期化を備え、キャッシュ・ノード間におけるトランザクション一貫性を提供します。
- PL/SQL, OCI, ProC のサポート:
PL/SQL,OCI, ProCをサポートすることで、既存の「Oracle Database」を使用したアプリケーションは、「Oracle In-Memory Database Cache」を使用することでアプリケーションのレスポンスおよびスループットの向上を容易に実現できます。
-アプリケーション層、データベース層のクロス・ティアの高可用性:
インメモリー・データベースとそのアプリケーションを自動的にフェイルオーバーできるようになります、設定不要でさらなる高可用性を実現します。また、「Oracle Clusterware」および「Oracle Data Guard」と統合することで、障害時のデータ損失をゼロに抑え、ダウンタイムを最小化します。
【価格】
「Oracle In-Memory Database Cache 11g」
Processorライセンス価格 4,510,900円(税別)
「Oracle TimesTen In-Memory Database 11g」
Processorライセンス価格 4,510,900円(税別)
【出荷日】
2009年8月7日出荷開始
Linux (32bit/64bit), Windows(32bit), SPARC Solaris(64bit)
その他のプラットフォームは順次出荷予定
【参考情報】
Oracle Database Summit 2009 ~クラウド時代の次世代IT基盤とは~
http://www.oracle.co.jp/events/jpm090825/
日時:2009年 8月25日(火) 13:00~17:50
場所:ベルサール秋葉原
C-2 セッション
「クラウドに求められる大量トランザクションの高速処理を実現するデータベースシステム」
●商標
Oracleは、米国オラクル・コーポレーション及び/またはその関連会社の登録商標です。その他の名称は、それぞれを保有する各社の商標である場合があります。
■本件に関するお問い合わせ先
日本オラクル株式会社 広報室 玉川
Tel: 03-6834-4833 / Fax: 03-6834-6144 / E-mail: Takeo.Tamagawa@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press/