アンモニア世界市場は3.2%の年平均成長率(CAGR)で拡大を続け2020年には1億6000万トンを超える見込み
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社GBI Researchが発行した報告書「Ammonia Global Market to 2020 - Food Security Concerns Driving Demand for Ammonia-Based Fertilizers (世界のアンモニア市場:食品の安全性の問題意識増大に伴う、アンモニアベース肥料の需要増大)」の販売を開始しました。
世界のアンモニア需要は過去10年間着実な増加を続けています。2000年における需要量は96,437,749トンでしたが、2011年には120,779,623トンまで増大しました。この需要増のかなりの部分がアジア太平洋地域、特に中国からもたらされています。アジア太平洋地域は2011年におけるアンモニア世界需要の約58.7%を占めており、この傾向は当レポートの市場予測期間全体にわたってこのまま継続するものと見込まれます。世界のアンモニア需要は今後、3.2%のCAGRで成長し、2020年には1億6000万トンを超える規模になると予測されています。
世界のアンモニア需要はアジアが最も高く、特に中国とインドとで世界の需要の大部分を占めています。北米や欧州などの先進地域では需要量はおおよそ一定か、あるいはわずかな成長を示す程度ですが、中国やインドなど大きな人口を擁し、経済成長が進む国々ではかなり大きな潜在的消費量を有しており、それを反映して尿素、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、そして燐酸アンモニウムなどのアンモニアの最終製品分野が著しい成長を示しています。この結果アジア太平洋地域のアンモニア需要が将来にわたって世界需要を押し上げ続けるものと見込まれます。
2011年には尿素および硝酸アンモニウムの部門が最大のアンモニア最終用途分野であり、それぞれ6171万8315トン、ならびに1301万3554トンの需要をもたらしました。この部門は二つ合わせて2011年の需要量の約62%を占めています。尿素はこの数字のうちの51.1%を占め、主として農業の分野で肥料として用いられています。硝酸アンモニウムは10.8%のシェアになりますが、これも同様に主として肥料に使われています。これら二つの最終用途部門は、レポートの2020年までに至る市場予測期間全体を通してアンモニアの最終用途分野におけるトップの位置を保ち続けると予測されます。
市場調査レポート: 世界のアンモニア市場:食品の安全性の問題意識増大に伴う、アンモニアベース肥料の需要増大
Ammonia Global Market to 2020 - Food Security Concerns Driving Demand for Ammonia-Based Fertilizers
http://www.gii.co.jp/report/gbi264952-ammonia-global-market-food-security-concerns.html
出版日: 2013年03月20日
発行: GBI Research
【本件に関するお問合せは下記まで】
株式会社グローバルインフォメーション
Tel:044-952-0102
e-mail:jp-info@gii.co.jp
URL:http://www.gii.co.jp/material_report.shtml
〒215-0004
神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F