LED照明機器市場における企業の整理統合の動きは継続する見込み
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Navigant Research (formerly Pike Research)が発行した報告書「LED Supply Chain Dynamics (LEDのサプライチェーン力学)」の販売を開始しました。
照明機器産業は、確立された技術である蛍光灯や白熱電球、また高輝度放電(HID)ランプを使った照明から発光ダイオード(LED)へと移行する初期段階にあります。LED照明の普及率は、LEDの実効性と品質とが他の競合技術を上回るものとなり、また価格が下がって購入価格の元が取れるまでの期間が妥当なものとなってくるに連れて今後数年のうちに増加してくるものと予測されます。しかしながらLEDのサプライチェーンに連なるベンダーの総数は、同調査レポートによると、今後2010年代のうちに減少するものと見られています。
Navigant Researchのリサーチ・アナリストであるJesse Foote氏は次のように述べています。「照明機器の大会社間における、垂直統合を達成したいという願いに後押しされ、また一方では容赦の無い低価格化と高品質化の要求に突き動かされて、この業界における企業の整理統合の動きは継続することとなるでしょう。一方では、既存特許の期限切れや新たな互換性規格、新技術、また予期されている独創的な製品デザインの急増などといった他の要因により、サプライチェーンのひとつひとつの階層で新規参入企業に対する門戸が新たに開かれることになるでしょう。」
LED製造の最初のステップは極めて薄い半導体基板上に窒化ガリウム(GaN)層を蒸着することです。これは技術的に高度で厳しい精度を要する処理プロセスです。中国のLEDメーカーはこの処理プロセスをマスターしようとしましたが、照明に使える高輝度LEDを作るには高品質の半導体ウェファーを必要とし、上記調査レポートによれば今のところはごく限られた部分でしかうまくいっていません。この市場はCreeやOSRAM、日亜化学、またEpistar等の、米国、ドイツ、日本、および台湾の企業が支配的な地位を占めています。
同レポートは、LED電球の主要部品製造に対して影響を及ぼす具体的動向について精査を加えるとともに、業界再編につながる広範な市場動向についても検証を行っています。地域的な影響や適用し得る国際標準規格について詳細に分析しており、また業界マップを使って、いくつかの大企業がどのようにサプライチェーンの中に収まっているのかを示しています。同レポートにはまた、LED照明への移行の動きによって顕在化してきた世界的なビジネス機会を、この業界の企業が如何にして最大限に活用すべきかについての提言を提供しています。
市場調査レポート: LEDのサプライチェーン力学
LED Supply Chain Dynamics
http://www.gii.co.jp/report/pike268753-led-supply-chain-dynamics.html
出版日: 2013年04月15日
発行: Navigant Research (formerly Pike Research)
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