【岡山理科大学】マスカットシラガイのワイン仕込み始まる/甘い香り漂わせ
2025-09-18 12:30

岡山県のみに自生する野生種の「シラガブドウ」と、マスカット・オブ・アレキサンドリアを交雑したワイン用ブドウで、岡山理科大学などが農林水産省に新品種登録を申請している「マスカットシラガイ」を使ったワインの仕込み作業が9月17日、同大学ワイン発酵科学センターで始まりました。
提携している倉敷市のふなおワイナリーで栽培しているマスカットシラガイを9月6日、学生たちも加わって収穫。この日はその一部1.6㌔をタライに投入し、マスカットシラガイを使ったワイン醸造の卒業研究に取り組んでいる生物科学科4年、古谷真由さんが裸足にビニール袋を履いて果実を踏みつぶしていきました。ブドウの粒をつぶしていくのは、裸足が一番いいそうです。
マスカットシラガイのワイン作りは今年度で3年目。つぶしたブドウを発酵させ、その後、滓(おり)下げ・濾過を経てワインになります。来春には関係者向けに試飲会も開く予定です。
昨年度は約14㍑のマスカットシラガイのワインが出来ましたが、今年度はブドウの収量も増やして20㍑を予定。金子明裕・ワイン発酵科学センター長(教授)は「さらに品質向上をめざして研究を続けていく」と意欲を燃やしています。

