創業約100年の老舗畳屋が挑む、 “和”と“洋”を融合した次世代型床材 ~ネオタタミ誕生。畳でもフローリングでもない、 新しい暮らしのかたち~
日本の伝統文化を守り続けてきた創業約100年の畳製造販売の老舗、鳥本製畳株式会社(本社:滋賀県甲賀市、代表取締役:鳥本 義則)は、畳の心地よさとフローリングのモダンさを融合させた次世代型床材「ネオタタミ」を開発し、2025年9月より正式に販売を開始いたしました。
「ネオタタミ」は、和室文化が年々減少し、フローリング主流となった現代の住宅事情に対応しながらも、日本人の素足文化・座してくつろぐ日本独自の生活スタイルを再認識できる“新しい暮らしの選択肢”です。



開発の背景 ~“畳需要が減少している”危機感と、新たな使命~
日本住宅における畳の存在感は年々薄れ、マンション需要の高まり以降は特に「和室=不要」という流れが加速しました。現代の限られた住空間では、フローリングが“当たり前”となり、畳の柔らかな踏み心地や、素足の健康的な生活スタイルが失われつつあります。
そんな中、鳥本製畳は「畳屋だからこそ生み出せる畳の未来」を模索。2年がかりで開発したのが、「ネオタタミ」です。
“畳屋だからできた”細部へのこだわりが、心地よさと完成度の高い仕上がりを実現
現在、ネオタタミに似た製品も一部市場に流通していますが、最大の違いは「畳屋が作った製品」であるという点です。
ネオタタミの最大の特徴は、畳職人ならではの表面材「巻き込み加工」。一般的なパネル型床材では角が立ちやすく、継ぎ目の美しさが損なわれますが、ネオタタミは角の丸みを帯びた丁寧な仕上げにより、敷き詰めたときに畳のようなピシッと美しい整った仕上がりを実現しています。
この“ひと手間”が、類似品では再現できない品格を生み出しています。
さらに、巻き込み加工により、表面材のめくれ防止という実用的なメリットも。長期使用でも美しさと機能を保つ、まさにプロの仕事が光る逸品です。



ネオタタミの主な特長
・クッション性と耐久性を両立:畳のようなやわらかな踏み心地と寝転べる床材を実現。
・巻き込み加工による美しい仕上がり:畳の伝統技術を活かした“角のない”シート構造。
・簡単施工・メンテナンスフリー:カッターナイフでのサイズ調整が可能、掃除機や水拭き可能など日常の掃除も楽々。
・冬でも冷たくない:寝室や子ども部屋に最適、高齢者への健康負担も軽減。
・膝が痛くならない:本物の日本畳の絶妙なクッション性を再現。
・デザイン性と機能性を両立:洋風インテリアとも自然に調和する、現代の“畳の様で畳でない床”



畳文化の未来をつなぐ「入り口」としての役割
「畳の良さを残したい。でも、現代の暮らしに合わせなければ意味がない。」
そんな想いから生まれたネオタタミは、類似品では成し得なかった“機能・見た目・使いやすさ”を兼ね備えたオールマイティな床材です。現在、住宅リフォームや新築設計を行う建築業界からの注目も高まっており、これまでにない選択肢として広がりを見せています。
代表メッセージ ~「い草に戻ってきてほしい」未来への想い~
鳥本製畳 代表・鳥本 義則は語ります。
「本当は、い草の畳に戻ってきてほしい。でもその前に、ネオタタミを通じて“素足で暮らす気持ちよさ”を再認識してほしいんです。」
ネオタタミは、畳離れが進む現代において、畳文化への“入り口”としての役割も担っています。最終的には、減少の一途をたどる国内のい草農家や畳業界の再興へとつなげていきたい──。そんな熱い想いが込められています。
インバウンド需要・宿泊施設・飲食店でも注目
日本文化への再評価が進むインバウンド市場においても、ネオタタミは注目を集めています。
和の雰囲気と裸足でくつろげる空間は、旅館や飲食店、カフェ、インバウンド向けホテルなどでも導入が進んでいます。
外国人観光客にとっても「靴を脱いで過ごす」「地べたに座る」日本のライフスタイルは魅力的。ネオタタミはその体験を現代的かつ衛生的に実現するツールとして機能します。

