10月12日開催『虚池空白の自由律な事件簿』×『HIPS 機械仕掛けの箱舟』刊行記念 森晶麿×岡崎琢磨トークイベント
言葉で紡ぐ名探偵、美学で走るミステリ──作家で十年を生き抜く方法
作家の森 晶麿さんと岡崎琢磨さんが初顔合せ初対談となるトークイベントを、2025年10月12日(日)に会場参加・オンライン配信にて開催します。
今年8月に新刊を刊行した両氏が、人気シリーズの舞台裏や創作を続ける秘訣、そして“言葉と向き合い続ける覚悟”について語り合う貴重な機会です。会場参加者にはサイン会のほか限定の特典もご用意しています。
森 晶麿さんは、美学・芸術学を専門とする大学教授「黒猫」が謎を解く『黒猫』シリーズで知られ、最新刊は『虚池空白の自由律な事件簿』(集英社)。
岡崎琢磨さんは、京都の珈琲店を舞台に女性バリスタが謎を解く『珈琲店タレーランの事件簿』シリーズで幅広いファンを持ち、最新刊は『HIPS 機械仕掛けの箱舟』(光文社)です。
お二人はデビュー時期も近く、15年近くにわたり第一線で執筆を続けている実力派作家。今回のイベントでは、知性あふれるキャラクターの生み出し方、読者を惹きつける構成術、そして「売れるだけではなく書き続ける意味」をテーマにお話しいただく予定です。
ミステリーファンはもちろん、創作に関心のある方、作家を志す方にもおすすめのイベントです。

イベント概要
◆日時:2025年10月12日(日)17:00〜18:30(16:30開場)
◆会場:西荻のことビル2F 西荻シネマ準備室(東京都杉並区西荻南3-6-2)
◆定員:30名(会場参加)
◆参加費:会場 2,200円 / 配信 1,650円
◆当日販売予定書籍:
・森 晶麿さん著書『虚池空白の自由律な事件簿』(集英社)
・岡崎琢磨さん著書『HIPS 機械仕掛けの箱舟』(光文社)
・森 晶麿さんの掌編「アカギ先生からの宿題」「こたえない影屋と三つの憂鬱」ほか(森さんご自身で販売予定)
◆会場参加の方向け特典:森 晶麿さんは掌編「(仮)ある夜、黒猫と虚池空白が野良句に出会い」、岡崎琢磨さんは「HIPS会員証」をご用意
◆主催:今野書店
※アーカイブ視聴について
イベント終了後に、配信参加/来店参加の方ともにご視聴いただけるアーカイブ配信を予定しています。イベント終了後1週間前後で案内予定
※サイン会について
来店参加のお客様向けに、イベント終了後、森晶麿さん、岡崎琢麿さんのサイン会を実施。当日は会場でもお二人の著書を販売しています。
他書店で購入されたお二人の本をご持参いただいてもかまいません。
※会場で使用できるのは現金またはPayPayのみとなります。
・会場である”西荻のことビル”には、2階へ上がるエレベーター・エスカレーターがございません。車いすでお越しの方は、恐れ入りますが事前に連絡くださるようご協力をお願いいたします。
・原則として、お申込み後はキャンセルできません。当日ご欠席される場合でも、リアルタイム配信をお持ちの端末から視聴することができます。
書籍紹介『虚池空白の自由律な事件簿』

・うろいけくじらのじゆうりつなじけんぼ(集英社)
・2025年8月26日発売
・定価:1,800円+税
その一言が、謎を呼ぶ――。
自由律俳句の伝道師といわれる俳人・虚池空白と編集者の古戸馬は、本の企画のため、世の中の落書きや看板などに落ちている言葉を、詠み人知らずの名句〈野良句〉として集めている。
そんな彼らが手にした〈野良句〉の裏には、喜怒哀楽に満ちた、それぞれの秘密が隠されていた――。
行きつけのバーの紙ナプキンに書かれた「柱に当たって月消し帰る」、急逝した作家が一筆箋に残した「金拾お我より見つけろ白は黒」、夜の動物園のキリンの写真と共にSNSに投稿された「おりのなかキリンしかしらないこわい」、消息を絶った自由律俳句の天才が箸袋に残した「あかい雨降らばいつかの帰路」など、言葉の裏に潜む人間の愛憎や秘密、時にはある犯罪を、迷コンビが解き明かしていく。
極上の俳句ミステリー誕生!
会場にて販売 森 晶麿さん掌編


書籍紹介『HIPS機械仕掛けの箱舟』

ひっぷすきかいじかけのはこぶね(光文社)
・2025年8月30日発売
・定価:1,800円+税
HIPS。それは、経済が停滞した日本に生まれた、前代未聞の扶助団体。すべての会員を監視下に置き、経済活動と財産の所有を禁止するかわり、健康で文化的な最低限度の生活を保障するというHIPSは、あらゆる会則をAIに委ねている。平和的な団体であるはずのHIPSだが、かつてない理念と道徳観は多くの市民に疑念や嫉妬、恐怖を抱かせる。人々を惑わせるHIPSの周囲では、数々の不穏な事件が巻き起こる。完璧に見えるAIの管理。待つのは成功か、それとも破滅か――。本格ミステリの注目株、全身全霊の意欲作!
来場者特典:岡崎琢磨さん”HIPS会員証”


登壇者プロフィール

森 晶麿(もり・あきまろ)
1979年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。2011年、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第1回アガサ・クリスティー賞受賞。〈黒猫シリーズ〉のほか『探偵は絵にならない』『切断島の殺戮理論』『名探偵の顔が良い 天草茅夢のジャンクな事件簿』『あの日、タワマンで君と』など著書多数。

岡崎 琢磨(おかざき・たくま)
1986年、福岡県生まれ。京都大学法学部卒。2012年『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』でデビュー。同作で第1回京都本大賞受賞、人気シリーズとなる。その他の著書に『夏を取り戻す』『貴方のために贈る18の物語』『Butterfly World 最後の六日間』『鏡の国』など多数。