「水質基準に係る検査方法」改正案に関する当社特許の無償ライセンス方針について( 事前声明)
公共目的の円滑な実装に向け、関連特許の非差別・無償の通常実施権を条件付きで提供
【要約】
2025年10月1日のパブリックコメントによると、連続流れ分析―誘導プラズマ―質量分析装置による一斉分析法が、平成十五年 厚生労働省告示第二百六十一号「水質基準に関する省令の規定に基づき環境大臣が定める方法」(以下、本想定告示内容)への収載対象として検討されています。ビーエルテック株式会社(以下、当社)は、現在検討中の本想定告示内容の改正が実際に公布された場合に、同内容に関連する可能性のある当社特許について、非差別・無償の通常実施権を条件付きで許諾する方針を事前に表明します。本声明は、改正の公布を停止条件として効力を生じます。
【背景】
水質基準の的確な運用と社会的要請に応えるべく、関係各所における分析方法の統一・実装が見込まれます。当社は、水質分析分野におけるイノベーションと公共目的の両立を図る観点から、改正成立後の特許権等の取扱い方針をあらかじめ明確化します。
【方針の概要(通常実施権)】
• 適用条件:本想定告示内容に定められた分析方法等が実際に採用・公布された場合。
• 許諾内容:当該分析方法等の使用に伴い、分析装置の製造・販売または分析方法の使用等、当社特許発明を実施する者に対し、非差別的かつ無償で通常実施権等を許諾します(下記【条件】の遵守が前提)。
• 【条件】:当社特許発明を実施する者が、第三者へ有償・無償を問わず当該特許発明品(分析装置等)を譲渡等する場合、「本想定告示内容に定める目的以外には使用しない」旨を含む契約を当該第三者と締結すること。
【声明の効力・改訂】
• 本声明は、当該改正が公布された時点で当然に効力発生。
• 改正が行われない場合、または確定内容が本想定告示内容と実質的に相違する場合は、実務に支障が生じないよう改訂版を公表します。
【対象となり得る当社特許権等】
以下はいずれも、当社が所有または管理する特許権等です(関連可能性のあるもの)。
• 国際公開 2021/153442・特許第6903366号「流れ分析方法、流れ分析装置」/出願人・権利者:ビーエルテック(株)
• 国際公開 2021/205953・特許第6947463号「流れ分析装置及び流れ分析方法」/出願人・権利者:ビーエルテック(株)
• 国際公開 2023/209956・特許第7368027号「流れ分析装置および流れ分析法」/出願人・権利者:ビーエルテック(株)
【権利移転時の取扱い(改正成立後に適用)】
改正成立後、上記に対応する当社特許権等を移転する場合には、本声明の趣旨が将来の全ての権利承継者を拘束するものと解し、以下を講じます。
1. 当社からの権利承継者が本声明に拘束される旨を、移転書類に明記。
2. さらに将来移転が生じる場合にも、全ての権利承継者が本声明に拘束されるよう、必要な規定を移転書類に組み込みます。
【参考資料】
• 声明書PDF:[https://www.bl-tec.co.jp/publicstatement20251010.pdf]
【代表者コメント】
「公共目的に資する技術の円滑な普及と、透明性の高い知財運用を両立させるため、本方針を事前に公表しました。ステークホルダーの皆さまと共に、安全で信頼性の高い水質分析の実装を進めてまいります。」
— 代表取締役社長 福士 真
【会社概要】
• 社名:ビーエルテック株式会社(BL TEC K.K)
• 所在地:〒103-0011 東京都中央区日本橋大伝馬町14-15 マツモトビル 4F
• 事業内容:水質・環境分析機器の開発・製造・販売、関連ソリューション提供 ほか
• URL:https://www.bl-tec.co.jp/
【本件に関するお問い合わせ】
ビーエルテック株式会社 業務部 木村育朗
〒103-0011 東京都中央区日本橋大伝馬町14-15 マツモトビル 4F
TEL:03-5847-0252 / E-mail:kimura@bl-tec.co.jp
【ファクトシート】
• 対象告示:平成十五年 厚生労働省告示第二百六十一号(改正案)
• 施行後の対応:非差別・無償の通常実施権(条件付き)
• 条件:「本想定告示の目的以外に使用しない」旨を第三者譲渡契約に明記
• 効力発生日:改正の公布時
• 改訂:改正なし/内容相違時は改訂版を公表
• 対象特許:特許第6903366号、6947463号、7368027号(いずれも当社保有)