生活困窮者や路上生活者の入退院を支える衣類ドライブの取組み
看護とケアの質を守る、SDGsに基づく職員主体の支援活動
医療法人医誠会(本社:大阪市、代表者:谷幸治)は、大阪府内の医誠会グループ各施設において、生活に困窮している方や路上生活を背景に持つ患者さんの退院時支援を目的に、職員を対象とした衣類ドライブを2025年12月12日から2026年1月31日まで実施しています。医誠会国際総合病院では、こうした社会的背景を抱える患者さんの入院があり、退院時に着用できる衣類や履物が不足する結果、病棟職員が汚れた衣類を洗濯して対応する場面も生じていました。本取り組みは、患者さんの退院を支えるとともに、本来行うべき看護やケアの時間を確保することを目的とした院内活動であり、SDGsの考え方にも基づいて実施されています。

生活困窮者や路上生活者の入院に伴う衣類不足という課題
救急医療や入院医療の現場では、生活に困窮している方や路上生活を背景に持つ患者さんが救急搬送され、そのまま入院となるケースがあります。こうした患者さんの中には、退院時に着用できる衣類や靴を持ち合わせていない場合も見られます。医誠会グループの医療現場ではこれまで、看護師やケアスタッフが、汚れて着用できない衣類を洗濯したり、履物を探して提供したりすることで対応してきました。しかしこの対応は、患者さんの療養や回復を支えるために必要な看護やケアの時間を圧迫する一因となっていました。衣類ドライブは、こうした現場の課題を背景に、看護とケアの質を守る業務支援として企画された取り組みです。同時に、使用可能な衣類を有効活用するという点で、SDGsの考え方にも沿った活動となっています。
職員による衣類提供と支援の仕組み
衣類ドライブは、大阪府内の医誠会グループ複数施設において、職員を対象に実施されています。集められた衣類や靴は退院時に外出用として必要となる患者さんに提供されます。
提供される衣類は、ジャンパー、トレーナー、パーカー、Tシャツ、ジャージ上、スウェット上などの上着類、ジャージ下やスウェット下などのボトムス類です。あわせて、新品の靴下や、洗浄済の運動靴、バレエシューズ、外履き用サンダルなどの靴も対象としています。
すべて洗濯や洗浄が済んだものに限定し、男女を問わず外着として使用できる衣類を対象としています。肌着や子ども用衣類は対象外とするなど、医療現場での取り扱いやすさと衛生面に配慮した運用としています。
期間を定めた取り組みと今後の情報発信
衣類ドライブは、2025年12月12日から2026年1月31日までの期間を定めて実施している取り組みです。生活背景に課題を抱える患者さんの入院がある医療現場の実情を踏まえ、退院時の支援を医療の仕組みの中で行うことを目的としています。今後は募集期間終了後の状況や、実際に衣類が提供された現場での活用状況について整理し、段階的に情報を発信していく予定です。医療法人医誠会は、看護とケアの質を守りながら、社会的課題への取り組みも続けていきます。
医療法人医誠会
医療法人医誠会は1979年に大阪市で創立され、ホロニクスグループとして大阪を中心に全国で病院、クリニック、介護老人保健施設などを運営しています。医誠会国際総合病院は46診療科、総職員数1,971名の体制※で、低侵襲治療、先進・先制医療、医療DX、生成AI、本格的タスクシフト・タスクシェア、中央管制システム導入に取り組み、先進的かつ国際標準の総合病院を目指しています。地域医療に貢献するとともに、2024年12月にはJCI認証を取得、国際医療ツーリズムにも挑戦します。
また、救急医療では、24時間365日の体制で3次救急を目指して救急医療を提供、必要に応じて各診療科が支援する救急医療体制をとっています。救急車6台(ドクターカー4台・救急車2台)、医師9名、看護師30名、救急救命士25名で、「断らない救急」「待たせない救急」をスローガンに、様々な救急患者さんを受入れ、重症度によって医師・看護師が同乗しお伺いする救急救命士3名体制の医誠会「病院救急」搬送システムで広域医療に取り組んでいます。※ 2025年4月現在