リスキリングの第一人者・後藤宗明氏による最新刊『リスキリング【人材戦略編】』(日本能率協会マネジメントセンター)9月16日発売!
「リスキリング」三部作完結編として、変化する労働市場に急務なスキルベース組織への移行を提唱する“リスキリング実装の羅針盤”
日本におけるリスキリングの第一人者、後藤宗明氏の新刊『リスキリング・人材戦略編』が2025年9月16日に日本能率協会マネジメントセンターより刊行されます。
本書はこれまで出版された『自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング』(2022年9月)、『新しいスキルで自分の未来を創る リスキリング 【実践編】』(2023年8月)に続く「リスキリング」シリーズ第3弾、完結編となります。
1冊目ではリスキリングとはなにか、リスキリングの定義と必要性を全体的に網羅し「個人の学び直し」から「組織変革」までを概説。
2冊目では(主に)個人向けに具体的なリスキリングの実践について段階ごと・年代別の進め方などを概説。
3冊目の本書では、生成AIの進化・少子高齢化・人材不足といった現在日本の労働市場が抱える構造的課題に対して、組織がリスキリングを実践する意義や導入の「どうすれば」を徹底解説。国内外の最新事例を挙げて、企業や自治体の担当者やサービス提供者に向けた戦略を紹介しています。

社会課題に応える人材戦略書
2025年7月に厚生労働省が公開した「今後の人材開発政策の在り方に関する研究会報告書」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59396.html)では、人材開発について下記の3点が重要とされています。
①「視点」個人、企業の個々の状況に合わせた人材開発
②「共同・共有化」産業・地域等の単位で複数企業による人材開発
③「見える化」 労働市場及び企業における職務・スキル・処遇・人材開発の見える化
労働人材不足の課題解決策として、スキルの可視化+社内流動性の向上=スキルベースの組織構築ニーズが高まっていると報告されています。
人口減少と高齢化、生成AIとデジタル化の急速な進化、雇用の流動化など変化の激しい労働環境において、これまでの「終身雇用×年功序列」による雇用システムが揺らぐ中、企業も個人も「スキルを軸にした働き方・組織づくり」にシフトすることが急務となっています。
こうした社会的背景を踏まえ、本書では、企業が持続的成長を実現するための新しい雇用システムとして注目されるスキルベース組織について詳しく解説。
国内外の先進事例や、AI時代に必要となる自動化スキル・ロボット協働スキルも網羅。少子高齢化対策として、欧米で熱狂的なムーブメントであるロンジェビティを取り入れた「ロンジェビティ・スキル」を提唱しています。リスキリングに本気で取り組みたい人事担当者・経営者・ビジネスパーソン必読の一冊です。
(アップルシード・エージェンシーは本書のPRをサポートしています)
リスキリングとは
リスキリングとは「新しい職業に就くため、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」です。
「リスキリング=学びなおし」として、リスキリングが個人の自発的な学びと誤って認識されがちな日本の現状に対し、真に求められるのは「組織が主体となり、業務の一環として人材を必要な場所に労働移動するため、新しいスキルを習得できる環境」であると著者の後藤氏は訴えます。
本書では、リスキリングの進化を下記の1.0~3.0と3つのフェーズに分類。現在を「リスキリング3.0時代」として、人的資本経営やスキルベース組織の基礎理解から、社内制度としてリスキリングを導入するための手法まで体系的に解説しています。
●リスキリング1.0(2000年~2010年代):新型コロナ禍の影響もあり、EdTech市場が拡大、オンライン学習が普及
●リスキリング2.0(2010年代後半〜2020年):ChatGPTなど生成AIが台頭、データを活用したスキルの可視化とマッチング技術が登場
●リスキリング3.0(2022年~現在):人的資本経営やジョブ型雇用、生成AIの進化に伴い、スキルベース組織への変革が進行中
本書の読みどころ
◆ スキルベース組織について詳しく解説・構築法や国内外の成功事例を明示
◆企業変革を実現する「7つのアクション」を提示 単なる制度設計論にとどまらず、組織がリスキリングを推進するために必要な「制度設計」「戦略構築」「学習デザイン」「評価・配置・報酬制度」まで、経営者・人事責任者・現場が連携して実行できる7つの実践アクションを具体的に提示。組織内リスキリング推進責任者の具体的な役割や活用法なども紹介。
◆生成AI×スキル可視化のインパクトを解説 スキルテック導入により、従来の「勘と経験」に頼らない人材活用が可能になることを解説
◆「働く寿命」を延ばすロンジェビティ・スキルについて解説 少子高齢化対策として、欧米では熱狂的なムーブメント、ロンジェビティ・スキルについてどこよりも早く解説
◆日本の課題に真正面から挑む「未来志向の人材戦略」を提示 生成AIの進化・少子高齢化・人材不足といった日本の労働市場が抱える構造的課題に対し、「失業なき成長」や「学際的スキル」、「組織内リスキリング責任者の任命」など、具体的な解決アプローチを提示

本書を届けたい人
●企業の経営層・人事・人材開発部門・DX推進部署の方々
●リスキリングを制度として導入・支援する事業者や自治体関係者
●経営者・CHRO・CLOなど経営戦略に人材投資を組み込みたい方
●将来のキャリアに不安を感じている個人のビジネスパーソン
目次
第1章 リスキリング3.0の時代~スキルベース組織への変革の始まり~
1.リスキリング市場の形成と浸透の歴史
2.スキルテックの進化
3.スキルマネジメント手法の進化
4.スキルベース組織への変革
5.スキルベース組織への変革のステップ
6.スキルベース組織への変革の取り組み事例
第2章 企業変革とリスキリングする組織を創る7つのアクション
1.チェンジマネジメントと事業戦略
2.チェンジマネジメントとリスキリングの成功事例
3.リスキリングする組織を創る7つのアクション
第3章 リスキリングで日本の未来を創る人材戦
1.技術的失業を防ぎながら徹底的な自動化
2.少子高齢化を打破するロンジェビティ・スキルの習得
3.AIロボット時代の人間に必要な「学際的スキル」
4.組織内リスキリング推進責任者の任命とアドバイザー制度の運用
著者プロフィール

後藤宗明(ごとう・むねあき)
一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブ代表理事
SkyHive Technologies 日本代表
早稲田大学政治経済学部卒業後、1995年に富士銀行(現みずほ 銀行)入行。営業、マーケティング、教育研修事業を担当。2020年、10年かけて自らを「リスキリング」した経験を基に、リクルートワークス研究所にて「リスキリング~デジタル時代の人材戦略~」「リスキリングする組織」を共同執筆。2021年、日本初のリスキリングに特化した非営利団体、一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブを設立。2022年、AIを利用してスキル可視化を可能にするリスキリングプラットフォーム、SkyHive Technologiesの日本代表に就任。
石川県加賀市「デジタルカレッジKAGA」理事、広島県「リスキリング推進検討協議会/分科会」委員、経済産業省「スキル標準化調査委員会」委員、リクルートワークス研究所 客員研究員を歴任。政府、自治体向けの政策提言および企業向けのリスキリング導入支援を行う。
書籍概要

■タイトル : リスキリング 【人材戦略編】
■出版社 : 日本能率協会マネジメントセンター
■発売日 : 2025/9/16
■定価 : 2,420円(税込)
■単行本 : 312ページ
■ISBN-13 : 978-4800593436