社会的自立を目指して共同生活をする「自立援助ホーム」がオープン 親からの虐待などで頼る大人がいない若者の自立を支援 千葉市
地域に根ざした福祉事業を展開している株式会社ベストサポート(所在地:千葉県千葉市、代表取締役:竹嶋 信洋)は、千葉県千葉市にて、何らかの事情により親元で暮らせない義務教育を終えた15歳以上の若者が、自立した生活を送れるよう支援する自立援助ホーム「颯BASE」を2025年10月3日にオープンいたしました。2024年10月に続き2つ目の自立援助ホームとなります。

虐待相談件数は22万5千件超、過去最多を更新
虐待や経済的困難を背景に、全国で約4.2万人の子どもが児童養護施設や里親のもとで生活しています。こども家庭庁の最新データによれば、児童相談所が対応した虐待相談件数は令和5年度に225,509件と過去最多を更新しました。【出典:こども家庭庁「令和5年度 児童相談所における児童虐待相談対応件数」2025年3月公表PDF】 https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/a176de99-390e-4065-a7fb-fe569ab2450c/5fbbaa2e/20250327_policies_jidougyakutai_32.pdf
また、児童相談所の一時保護所では入所率が定員を大きく上回るケースが多く、令和6年度の千葉県の平均入所率は138.4%で、多いところは205%にのぼり、頼る大人がいない子ども・若者の受け入れ先が不足しています。【出典:こども家庭庁「児童相談所関連データの一時保護施設の現状について」】
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/12d7a0c7-486e-43b7-ad4a-ad2c098d2f38/97214c0c/20250909_councils_jisou-kaigi_r07_21.pdf
虐待・育児放棄などにより心の傷を抱え、孤独を訴える若者たちの伴走支援
当社は2021年から、児童養護施設や里親などの社会的養護下にいる子ども・若者や、社会的養護から離れた子ども・若者(ケアリーバー)の伴走支援をする、社会的養護のアフターケア事業(シェルター、就労支援、居場所)を開始しました。その若者の多くは、親からの虐待や育児放棄などにより深い心の傷を抱えています。
一人暮らしをしている場合、頼れる大人がいないことがほとんどです。シェルターにビニール袋一つを持ってやってくる若者がいたり、オーバードーズで何度も救急車を呼んだこともありました。また恵まれた境遇の同世代の人たちを見ていると、自分の置かれた環境とのギャップを感じ、複雑な心境になるため、信頼できる友人もいないことが多く、皆一様に「孤独」を訴えます。
この事業を行っていくなかで、児童相談所の一時保護所には「学校に通えない」「廊下で寝なければならないこともある」といった深刻な環境にある子どもがいることを知り、2024年10月にひとつめの自立援助ホームを開設しました。しかし、ホームには児童養護施設や児童相談所、家庭から送られてくる若者が多く、支援の場は依然として不足しているため、2か所目のホームをオープンいたしました。
選択の積み重ねを通じて自主性を育む
当ホームでは、安心、安全を土台としながらも、手厚く、先回りしての支援ではなく、致命傷にならない失敗をしてもらうことも大事と考えています。様々な選択を自分で行えるよう見守りながら自主性を育み、社会で自立した生活が送れるよう、伴走支援を行ってまいります。
自立援助ホーム概要
名称 :颯BASE
所在地 :千葉県千葉市
ホーム料:無料
定員 :6名(女性)
会社概要
会社名 : 株式会社ベストサポート
代表取締役: 竹嶋 信洋
所在地 : 千葉県千葉市若葉区西都賀4-1-10
事業内容 : 生活介護事業、児童発達支援、放課後等デイサービス、短期入所、
訪問介護、グループホーム運営、社会的養護アフターケア
URL : https://b-e-s-t.jp/