未成年の円錐角膜への角膜クロスリンキングの 費用支援を開始しました
円錐角膜に対する治療費の支援を行う一般社団法人 円錐角膜支援の会(所在地:東京都中央区、代表理事:加藤 直子、以下 円錐角膜支援の会)は、未成年の円錐角膜患者を対象とした角膜クロスリンキングの費用支援を開始しました。
背景
円錐角膜の進行を停止させる角膜クロスリンキングは、海外では多くの国で承認が得られている治療です。しかし、日本では健康保険の適用外となっています。円錐角膜支援の会では、多くの企業や個人の皆様から寄付金を募り、円錐角膜に対する治療費を支援することを目的に設立されました。
そしてこの度、2025年9月より、未成年の円錐角膜患者を対象とした角膜クロスリンキングの治療支援を開始しました。
特徴
*円錐角膜とは
円錐角膜は、眼の角膜という部分が円錐形に前方に突出してくる病気です。円錐角膜になると、角膜が円錐形に突出し、乱視が進んで視力が低下していきます。中高生、大学生ぐらいの年齢で発症し、その後も進行していきます。大人になると徐々に進行はゆっくりになり、中年以降はほとんど進まなくなります。軽い人も含めると200~300人に一人ぐらいの割合で見られます。

*円錐角膜が進むとどうなるのか
円錐角膜が進行すると、メガネやソフトコンタクトレンズでは見えなくなり、特殊なハードコンタクトレンズによる矯正が必要になります。さらに重症になると、ハードコンタクトレンズを装用しても見えにくい、装用感がとても悪くて痛い、落ちやすくてスポーツや運転ができない、などの生活上の不自由が増えていきます。そして、ハードコンタクトレンズもできなくなると、角膜移植が必要になります。

*角膜クロスリンキングとは
角膜クロスリンキングは円錐角膜の進行を止める治療です。角膜にリボフラビン(ビタミンB2)を点眼して染み込ませた後、紫外線照射を行います。日帰りでできる簡単な治療です。
若くてまだ視力がそれほど低下していない段階で角膜クロスリンキングを行えば、その後円錐角膜により視力が低下するのを防ぐことができます。

未成年への角膜クロスリンキングの費用支援が必要なわけ
現在、日本の保険診療では未成年者は公費の補助によりほとんどの病気の治療を自己負担なく受けることができます。ところが、角膜クロスリンキングは保険診療になっていないため、自費で行われています。
未成年の円錐角膜は進行が早く、重症化しやすい傾向があります。早期に角膜クロスリンキングを受けることで、成人よりも高い治療効果が期待できます。
支援の概要
円錐角膜支援の会では、2025年5月~7月にクラウドファンディングを行い、多くの方からご寄付をいただきました。それを元に、2025年9月から未成年の円錐角膜患者への角膜クロスリンキング治療費の支援を開始いたします。
支援対象は、2025年9月1日から2026年3月31日までの間に円錐角膜に対して角膜クロスリンキングを受けた未成年(手術日に18歳未満)の方で、1回の角膜クロスリンキングにつき3万円を支援します。
申し込み方法
上記の条件に該当する方は、以下の書類をご準備の上、一般社団法人 円錐角膜支援の会までご連絡ください。
必要書類
(1) 手術証明書:円錐角膜支援の会のホームページ( https://keratoconus-aid.or.jp )よりダウンロードできます。手術を受けた施設名と担当医の署名捺印が必要です。
(2) 手術費用の領収書
連絡先
※ご連絡いただいてから、支援金の振り込みまで、数週間かかる場合があります。ご了承ください。
会社概要
商号 : 一般社団法人 円錐角膜支援の会
代表者 : 代表理事 加藤 直子
所在地 : 〒103-0027 東京都中央区日本橋二丁目1番17号
設立 : 2024年12月
事業内容: 円錐角膜患者に対する経済的な支援・円錐角膜の啓発及び
教育活動・円錐角膜患者の心身の健康・生活の向上に寄与すること
URL : https://keratoconus-aid.or.jp
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
一般社団法人 円錐角膜支援の会
MAIL: info@keratoconus-aid.or.jp