能登半島地震被災文化財を未来へ 「能登の文化財と記憶を伝えるプロジェクト」応援寄付募集開始

【募集期間】2025年12月22日から研究者応援寄付サイト『iDonate』にて募集中

2025-12-23 09:30
一般社団法人(非営利型)全国学術情報分析支援機構 「iSess:アイセス」

国立大学法人金沢大学資料館(石川県金沢市)の松永 篤知(まつなが あつし)特任助教が行う、能登半島の地震で被災した文化財を未来へ伝える「能登の文化財と記憶を伝えるプロジェクト」。そのための資金を研究者応援寄付サイト「iDonate」にて募集を開始しました。募集は2025年12月22日(月)からで、復興に寄り添った長期的な支援を募集しています。

国立大学法人 金沢大学 資料館 松永篤知(まつなが あつし)先生による震災復興プロジェクト

国立大学法人 金沢大学 資料館 松永篤知(まつなが あつし)先生による震災復興プロジェクト

能登の被災地で文化財を守る!

能登の被災地で文化財を守る!

文化財の保全

文化財の保全

URL: https://www.idonate-all.jp/project/view/11

「能登の文化財と記憶を伝えるプロジェクト」立ち上げの背景と概要

本プロジェクトは、令和6年能登半島地震で被災した博物館資料や民具・考古資料などの文化財救出(レスキュー)活動と、そのデジタルアーカイブ化を通じて、地域の歴史と記憶を次世代へと継承する取り組みです。令和6年の能登半島地震では、多くの博物館や寺社、一般家庭の歴史資料が被災し、暮らしの文化そのものが危機にさらされました。こうした状況を受け、文化財のレスキュー活動やデジタル技術を活用した資料の保存・公開が急務となっています。

「能登の文化財と記憶を伝えるプロジェクト」概要

プロジェクト名:能登の文化財と記憶を伝えるプロジェクト
募集開始: 2025年12月22日(月)から
受付窓口: 研究者応援寄付サイト「iDonate」
      https://www.idonate-all.jp/project/view/11
返礼品 : (1)金沢大学資料館の解説付きツアー(90分)のご招待
      (2)令和8年度前期企画展における特別解説ツアー(60分)のご招待
その他 : 本プロジェクトへのご寄付は、税制上の優遇措置(寄付控除)を受けることができます。また金沢大学の寄付者芳名録への掲載や感謝状等の返礼品の対象にもなります。

■返礼品:特別解説ツアー(開催日時や企画展の詳細は、決まり次第)
(1)金沢大学資料館の解説付きツアー(90分)のご招待 (寄付金額1万円以上)
金沢大学資料館の展示室を、特別解説付きで巡る90分の限定ツアーにご招待します。「旧制第四高等学校(四高)」をはじめとする前身校と金沢大学に関する機器・掛図・標本・写真・文書・図面・考古・美術工芸の各種資料や、加賀藩に関する歴史資料などから、大学の歴史と学術的価値を深く掘り下げてご紹介。歴史を体感できる貴重な機会です。

金沢大学資料館

金沢大学資料館

(2)令和8年度前期企画展における特別解説ツアー(60分)のご招待 (寄付金額3万円以上)
能登をテーマとする令和8年度前期企画展に関する60分の特別解説ツアーにもご招待します。能登地域に伝わる貴重な文化財や、大学が収集した学術資料について、その歴史的背景や研究上の意義を専門的に解説。能登の豊かな文化を、深く知ることができる機会です。

松永先生の解説が受けられる貴重な機会です

松永先生の解説が受けられる貴重な機会です

「能登の文化財と記憶を伝えるプロジェクト」の活動内容

・被災文化財レスキュー
一般住宅・寺社からの文化財救出、応急措置、整理作業など。

文化財レスキュー七つ道具

文化財レスキュー七つ道具

・文化財のデジタルアーカイブ化
デジタル化により時間・空間を越えて価値を伝えると同時に、災害時の修復・復元の出発点にも。

・考古資料・博物館資料の調査と研究
中世の珠洲焼や古墳時代の埴輪、平安時代の木造仏像等、多様な資料の価値を発信。

自分の知識と技術を被災地支援に役立てたい

松永 篤知 特任助教(金沢大学 資料館)コメント
能登の被災地ではゆっくりですが着実に復旧・復興が進んでいます。しかし、真の復興には、建物やインフラの再建だけでなく、地域の歴史や文化、そして人々の記憶をしっかりと伝えることが不可欠です。
本プロジェクトは、その未来への架け橋となることを目指しています。石川県に立地する大学の研究者として、北陸地方出身者として、一過性ではない、息の長い支援活動をしていきたいと考えています。

松永 篤知 特任助教

松永 篤知 特任助教

iDonate(アイドネイト)について

iDonateは、研究者と、研究を応援したい個人や地域社会を直接つなぐ応援寄付プラットフォームです。研究者が研究の意義や「実現したい未来」を自ら発信し、その想いに共感した方々から寄付を募ることで、研究者主体の新しい研究資金獲得チャネルを提供します。

地域社会とともに研究を育てる新しい文化へ

・研究への応援寄付を通じて、大学・研究者と地域社会のつながりを強化し、社会全体で日本の科学技術を育む新しい価値創造の仕組みを目指します。
・研究者にとっては、自身の研究の魅力を発信し、社会とつながる絶好の機会になります。
・寄付者にとっては、「応援したい研究を選び、未来づくりに参加できる」新しい体験を提供します。

会社概要

法人名  : 一般社団法人(非営利型) 全国学術情報分析支援機構(iSess:アイセス)
本社所在地: 東京都港区
事業目的 : 学術及び科学技術の振興に貢献すること及び分析人材の育成と蓄積・知識の向上
設立   : 2023年12月
事業内容 : 研究支援を高度化する『場』の提供と人材育成
HP    : https://isess-all.isess.or.jp/