“不便だけど不幸じゃない” 義足パパ・大塚 一輝が垂井町「人権フォーラム」に登壇
令和7年12月6日(土)、垂井町文化会館(岐阜県不破郡垂井町)にて「人権フォーラム」が開催され、義足ユーザーとして情報発信を行う大塚 一輝が登壇しました。講演では、自身の経験や家族とのエピソードを通じて「自分らしく生きること」の大切さを伝え、会場には多くの共感と前向きな気づきが広がりました。

人権フォーラムについて
本フォーラムは「すべての人への思いやり、そして幸せを~気づきから行動へ~」をテーマに、町民、教育関係者、児童生徒が人権について考える場として開催されました。垂井町が掲げる将来像「ひととまちが輝く地域共創都市」を実現するための基盤となる人権尊重の精神を共有し、日常における気づきや行動につなげることを目的としています。
開催概要
「すべての人への思いやり、そして幸せを~気づきから行動へ~」
開催日時:令和7年12月6日(土) 9時30分~11時15分
会場 :垂井町文化会館大ホール
主催 :垂井町・垂井町教育委員会
講演内容と参加者の声


大塚の講演「不便だけど不幸じゃない」では、義足ユーザーとしての実体験や、二児の父としての家族との日々を通じて、「自分らしく生きること」の大切さを語りました。
「ロボットみたい!」と言われた経験をきっかけに、義足を“隠す”のではなく“魅せる”価値観に至った背景、そして義足生活のリアルな日常をユーモアとともに紹介。会場では実物の義足を手に取る体験も行われ、子どもたちの好奇心や笑顔があふれました。
また全国の小中学校で出前授業を展開しており、義足の“かっこよさ”や“自分らしさ”を伝える活動を通して、子どもたちの自主性や参加意欲を育む取り組みも紹介しました。
参加者の声
「義足って“かわいそう”だと思い込んでいましたが、講演を聞いてイメージが大きく変わり、先入観がなくなりました」
「“どうやったらできるか”を考える姿に勇気をもらいました」
「子どもにも見せたい、聞かせたいと思える講演でした」
「“不便だけど不幸じゃない”という言葉が心に残りました」
「“大丈夫ですか?”よりも“お手伝いしましょうか?”という声かけの工夫が、人との関わり方を考えるきっかけになりました」
「特別扱いではなく“自然に接する”というメッセージが、日常の中でできる優しさだと気づきました」
会場には、笑顔と共感、そして“自分も何かできるかもしれない”という前向きな空気が広がりました。
講演後には「もっと多くの人に聞いてほしい」「学校や地域でもぜひ話してほしい」といった声が多数寄せられ、今後の講演活動への期待が高まっていることを感じました。
義足パパ・大塚 一輝より

「義足でも、家族と一緒にFC岐阜を全力応援しています。この笑顔が、僕の生きる力です。“できない”ではなく、“どうやったらできるか”を考える毎日。今日のフォーラムが、垂井町の“やさしさと活気”につながる一歩になったと感じています。これからは、全国の学校や地域で出前授業や講演会を行い、義足の“かっこよさ”や“自分らしさ”をもっと多くの人に届けていきたいと思います。」
団体概要
名称:義足の未来を変える会
代表:大塚 一輝(義足パパかず)
所在:岐阜県
活動内容
(1)講演活動・出前授業の実施
学校・地域・医療福祉機関などで、義足のリアルな生活や体験を伝える講演を実施。実物の義足を使った体験型授業や、子どもたちとの対話を通じて、共生社会の意識を育みます。
(2)義足に関する情報発信(SNS・ブログ)
義足ユーザーの生活、転職・婚活・子育てなどの体験談を発信。「義足でも人生を楽しめる」ことを伝え、当事者や家族の不安を軽減する情報を届けています。
(3)制度改善・社会啓発への働きかけ
義足ユーザーの声を行政や地域に届け、制度や環境の改善を目指す活動を展開。
2024年には県議会議員とともに厚労省へ制度改善の提言も行いました。
各種URL
ブログ「義足パパの歩み」: https://gisoku-life.com/
