【皮脂・赤み・痒み】脂漏性皮膚炎の正しい洗顔・保湿のポイントを医学博士が解説

2025-10-28 17:30
有限会社DSR

*秋冬に症状が出やすい脂漏性皮膚炎の方へ

夏に比べ皮脂が少なくなる秋は、痒みや赤みなどの症状が落ち着いたと感じやすい季節です。
しかし、脂漏性皮膚炎はすっきり治りにくい皮膚疾患です。

冬は乾燥でバリア機能が低下し、症状が再発することもあります。

症状が落ち着きやすい秋だからこそ、この記事を読んで冬に向けたスキンケアを見直してみてください。

解説:医学博士 高岡(セラミド化粧品 シェルシュール開発者)

脂漏性皮膚炎について

脂漏性皮膚炎は、皮脂の多い部位に赤みやフケ、かゆみが生じる慢性の皮膚炎です。

ストレス、体質が症状の悪化に影響します。
主に額・鼻・眉間・耳の周り・頭皮などに症状が出やすく、慢性的に繰り返すことがあります。

脂漏性皮膚炎の洗顔のポイント

脂漏性皮膚炎の症状例

脂漏性皮膚炎の症状例

脂漏性皮膚炎には、常在菌の1種である「マラセチア」が関係していると言われています。

マラセチアと皮脂の関係

マラセチアは皮脂を栄養源に増殖するため、過剰な皮脂は炎症の悪化につながりやすいです。

皮脂は出来るだけ落とした方が良いですが、逆に洗顔しすぎると乾燥や刺激で悪化するため、バランスが重要です。

おすすめの洗顔料

脂漏性皮膚炎 洗顔料

脂漏性皮膚炎 洗顔料

まずは自分の皮脂量に合わせて洗顔料を選び、使い方にも注意しましょう。

・皮脂が多い方
→皮脂汚れに強い石けん系の洗顔料がおすすめです。

・皮脂がそれほど多くない方
→弱酸性のアミノ酸系などの肌に優しいタイプがおすすめです。

石けん系は皮脂を落としすぎる場合があるので、刺激や乾燥に気を付けて使用してください。

洗顔料「石鹸系・アミノ酸系」見分け方

下記にある成分表示を確認すれば、簡易的ですが判別できます。

簡易的な判断基準
①:「弱酸性」と書かれていれば、石けん系ではない可能性が高い。
②:全成分に「石鹸素地」とあれば石けん系。
③:油脂や脂肪酸とアルカリ名(水酸化Na、水酸化Kなど)があれば石けん系の可能性が高い。

成分名は商品によって表記が異なる場合があるため、迷ったらメーカーサイトや薬剤師に確認するのも手です。

参考例

・油脂の例:ヤシ油、パーム油、オリーブ油
・アルカリの例: 水酸化Na、水酸化K
・脂肪酸の名称例:ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸

まずは自分の皮脂量に合わせた洗顔料選びと、強すぎない洗顔方法を試してみてください。

脂漏性皮膚炎の保湿のポイント

脂漏性皮膚炎の保湿ケア例

脂漏性皮膚炎の保湿ケア例

皮脂が多い方は、乾燥を感じにくいかもしれませんが、油分だけではお肌の乾燥を防ぐことはできません。

炎症を悪化させない保湿ケアで、バリア機能を整えることが大切です。

避けたい成分:油分

使用を避けたい油性成分の一例です。症状が悪化しているときは特に注意してください。

・ワセリン
・ミネラルオイル
・オリーブ油などの油脂

取入れたい成分:保湿成分

角質層の水分保持を助ける成分を中心に選びましょう。

・セラミド
・NMF(天然保湿因子)

角質層の水分保持を担う割合は、セラミドなどの角質細胞間脂質が80%以上と言われています。

取入れたい成分:皮脂を抑える成分

皮脂が原因の一つと考えられるため、「皮脂を抑える成分」も脂漏性皮膚炎にいいと言われています。

皮脂を抑える成分
・ビタミンC
・レチノール
・アゼライン酸(ニキビ・酒さ・脂漏性皮膚炎への効果も期待される成分です)

これらは刺激を感じる場合があるため、慎重に検討して取り入れてみてください。

ちなみに

・ナイアシンアミド
・ビタミンB6

この2つは比較的低刺激なので、おすすめです。

脂漏性皮膚炎スキンケアのポイントまとめ

日常で継続しやすい「油分コントロール」と「保湿」を意識することが基本です。

・皮脂量に応じた洗顔料で、皮脂をきちんと落とす。
・油分を避け、セラミド等でしっかり保湿する。
・皮脂を抑える成分を活用する。

脂漏性皮膚炎は発症原因が明確になっておらず、症状のコントロールが難しいと言われています。

症状が疑われる場合は、まずは皮膚科を受診されることをおすすめします。

他にも脂漏性皮膚炎に関する記事を「敏感肌ナビ」で投稿していますので、ぜひご覧ください。

詳しい記事を読む【敏感肌ナビ】

創業者/開発者 髙岡 幸二

大阪府出身。神戸大学卒。医学博士。
元神戸大学バイオシグナル研究員。
元奈良女子大学非常勤講師・バイオテクノロジーの研究員。
化粧品・健康食品の開発。
2024年10月に、サンエス石膏株式会社のグループに参画。

会社名   :有限会社DSR
代表者  :宮竹 二郎
本社所在地 :大阪府吹田市江坂町1-23-101大同生命江坂ビル13階
設立   :2002年12月4日
事業内容 :化粧品の開発、製造、販売
資本金  :300万円
URL   :https://dsr-skincare.jp/

■DSRが運営しているショップやサイト

敏感肌ナビ
敏感肌,脂漏性皮膚炎,酒さ,ニキビのスキンケア情報を発信
https://dsr-skincare.jp/blog/

DSRオンラインショップ
敏感肌のためのセラミド化粧品「シェルシュール」、敏感肌がときめくセラミド化粧品「ノーブルヒル」の2つの自社ブランドを販売
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