株式会社Bonheur、離婚準備支援協会北海道交流会でアイディアソンに参画、北海道版養育計画書を開発
2026年施行予定の共同親権制度に対応、地域特性を活かした養育支援の可能性を探る
株式会社Bonheur(所在地:神奈川県横浜市中区、代表:ナカヤタエ)は、2025年12月26日(金曜)に札幌エルプラザにて開催された一般社団法人離婚準備支援協会の北海道地域専門家交流会および北海道版養育計画書アイディアソンに参画いたしました。

フィンランド式「ネウボラ」から学ぶ北海道の気候風土に適した子育て支援
交流会の前半では参加者による自己紹介に続き、「ネウボラ的子育て支援とは?」をテーマに五嶋耀祥氏によるフィンランド式の切れ目のない子育て支援についての講演が行われました。ネウボラとは、フィンランドで実践されている妊娠期から就学前までの子どもと家族を包括的に支援する仕組みであり、北海道と同様に冬季の厳しい寒さと雪に対応した子育て支援の参考モデルとして特に注目されています。
2026年施行予定の共同親権制度と北海道特有の課題
2026年に施行が予定されている共同親権制度は、離婚後も両親が子どもの親権を共同で持ち、養育責任を分担する制度です。北海道特有の課題として、広大な面積による親同士の物理的距離、冬季の交通事情、過疎地域における子育て資源の偏在などが挙げられます。新制度では子どもの最善の利益を考慮し、これらの地域特性を踏まえた上で両親がともに子どもの成長に関わる方法を模索する必要があります。
共同親権制度の導入により、親権者と非親権者の区別がなくなり、子どもの監護や教育、財産管理などについて双方の親が責任を持ち、決定に参加することになります。この制度変更に伴い、離婚時には北海道の地域性を考慮した「養育計画書」の作成が不可欠となります。
養育計画書とは何か?その重要性と北海道版の特徴
養育計画書とは、離婚後の子どもの養育に関して両親が合意した内容を文書化したものです。具体的には以下の項目が含まれます:
*子どもの居住場所と時間配分(親との同居スケジュール)
*教育方針と学校選択に関する決定権
*医療に関する決定権と情報共有方法
*子どもの日常生活の詳細(課外活動、習い事など)
*養育費の金額と支払い方法
*祝日や長期休暇の過ごし方
*親同士の連絡方法とコミュニケーションルール
*将来的な居住地変更の際の取り決め
*紛争解決の手段とプロセス
北海道版の養育計画書では、これらの基本項目に加え、以下のような地域特有の課題に対応した項目が追加されます:
*積雪期の面会交流特別プラン:11月〜3月の豪雪期間における交通手段や代替日の設定
*距離による交流頻度調整:遠距離居住の場合、対面頻度を減らす代わりにオンライン交流を増やす仕組み
*季節イベント参加計画:雪まつりや夏祭りなど、北海道特有の季節イベントへの参加方法
*避難計画と緊急時対応:ブリザードや大雪警報発令時の子どもの安全確保方法
*冬季通学支援の分担:除雪や送迎の分担方法
*僻地居住時の特別条項:道路閉鎖を考慮した柔軟な面会交流ルール
北海道版養育計画書の開発に向けたアイディアソン
後半は「養育計画書の北海道版」に関するアイディアソンが実施されました。北海道特有の要素として、豪雪地域での面会交流の在り方、広域分散型の居住パターンに対応した養育分担方法、積雪期と非積雪期での柔軟な養育スケジュール、へき地医療や教育への両親のアクセス方法などが議論されました。
株式会社Bonheurは「北海道の特色である広大な土地、季節変化、地域コミュニティの特性を活かした共同親権の実践モデルを構築し、不足しているサービスを補う活動やイベント企画も展開していきたい」と意欲を示しました。
一般社団法人離婚準備支援協会 概要
設立:2016年
活動内容:離婚問題に関する相談支援、専門家ネットワークの構築、関係修復支援
特徴:多様な専門家による横断的支援、全国ネットワーク展開
支部:東京、横浜、名古屋、関西(北海道、甲信、九州、沖縄:準備中)
URL:https://rikonjunbi.org/
株式会社Bonheur 会社概要
会社名:株式会社Bonheur
所在地:神奈川県横浜市中区
代表者:ナカヤタエ
事業内容:女性活躍支援事業
URL:https://www.la-bonheur.co.jp/