NTTドコモビジネス、米IDC社の「IDC MarketScape:Japan Managed Detection and Response Services 2025 Vendor Assessment」においてリーダーに選出
NTTドコモビジネス株式会社(旧 NTTコミュニケーションズ株式会社、以下 NTTドコモビジネス)は、米IDC社のレポート「IDC MarketScape:Japan Managed Detection and Response Services 2025 Vendor Assessment」(IDC#JPJ53015825, November 2025、以下 本レポート)において、最も高い評価であるリーダー(Leaders)のポジションに位置付けられました。
NTTドコモビジネスは、組織のセキュリティ監視を行う運用サービス「Managed Detection and Response※1 Services (以下 MDRサービス)」において、長年の運用経験にもとづく高度な自動化のノウハウや、多様な顧客ニーズに応える豊富なサービス戦略が評価されました。
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https://www.ntt.com/content/dam/nttcom/hq/jp/about-us/press-releases/pdf/2025/1120a.pdf
1. 本レポートについて
IDC社が実施する「MarketScape」とは、特定の市場におけるICTサプライヤーの競争力の適応度を把握する分析モデルです。
IDC MarketScapeベンダー分析モデルは、特定の市場におけるテクノロジーおよびサプライヤーの競争力の概要を提供するように設計されています。この調査手法は定性的および定量的な基準にもとづいた厳格な採点方法を使用し、特定の市場における各サプライヤーの位置づけを単一のグラフィカルな図で表現します。「能力(Capabilities)」スコアは、短期的な、ベンダーの製品、マーケティング戦略、事業遂行力を測定したものです。「戦略(Strategies)」スコアは3~5年の期間における顧客要件とサプライヤー戦略の整合性を測定したものです。ベンダーの市場シェアは、円(バブル)の大きさで表されます。
2.NTTドコモビジネスが提供するMDRサービス
NTTドコモビジネスが提供するMDRサービスは、「マネージドSOAR※2」と「マネージドセキュリティサービス(SOC)」の2つがあります。
(1)マネージドSOAR
マネージドSOARとは、自動化を活用した、Microsoft Sentinel※3の運用サービスです。Microsoft、Zscaler, Inc.、Palo Alto Networksなどの提供するセキュリティ製品のログを自動で分析し、攻撃を検知した際には、NTTドコモビジネスの開発したPlaybookに従って、端末のネットワーク隔離の実行やウイルススキャンによる脅威の除去など、復旧まで自動的に行います。昼夜を問わずサイバー攻撃への迅速な対応を実現するとともに、お客さまの対応稼働を軽減し、セキュリティ対策を組織的に向上することが可能です。
(2)マネージドセキュリティサービス(SOC)
マネージドセキュリティサービスとは、お客さまのセキュリティ機器のログをSOC(Security Operation Center)のSIEM※4に送信し、SIEMエンジンによる分析に加えアナリストが潜在的なリスクを含めて高度な分析を行うサービスです。アナリストはセキュリティ機器ごとの単体の分析でなく、EDR※5、UTM※6、プロキシーなど複数のデバイスのログを相関して分析します。また、極めて重大な攻撃を検出した際には、アナリストの判断で、端末のネットワーク隔離の実行や、ネットワークセキュリティ機器にブロックリストの投入を行います。
3.本レポートにおける評価ポイント
本レポートにおいて、NTTドコモビジネスは以下のように評価されています。
「NTTドコモビジネスの強みは、長年にわたるセキュリティ運用経験を通じて蓄積したノウハウを生かし、マネージドSOARにおいて大規模なプレイブックを提供できる点にある。このプレイブックを基盤に、エージェンティックAIによる自動化機能を拡充することで、中小企業向けには低価格サービスを、大企業向けにはインシデントレスポンスやデジタルフォレンジックなどのより高度な機能を提供できるようになる。また、2024年には生成AIを活用したセキュリティ運用支援サービスである「AI Advisor」を開始し、従来型の自動化機能に加えて、生成AIを用いた運用支援を実現している。さらに、通信事業者としてネットワークを含む運用サービスを提供できる点や、海外に複数のSOCを構える点も差別化要素となっている。海外に製造拠点のある製造業へのサービス提供などを中心に、統合的な運用やグローバルなセキュリティ運用のニーズに応えている。」
4.IDC Japan山下頼行アナリストのコメント
MDRサービスにおける主要な差異化要素は、AIやSOARを用いた自動化機能や、脅威インテリジェンス、海外拠点におけるサポートの現地対応力である。同社は、AIやSOARを活用した自動化機能に加え、完全自動化SOCの開発を進めるなど、運用効率化に向けた取り組みを強化している。また国内外に複数のSOCを展開し、グローバルなセキュリティ運用ニーズに応える存在感を示している。
「NTTコミュニケーションズ株式会社」は2025年7月1日に社名を「NTTドコモビジネス株式会社」に変更しました。私たちは、企業と地域が持続的に成長できる自律・分散・協調型社会を支える「産業・地域DXのプラットフォーマー」として、新たな価値を生み出し、豊かな社会の実現をめざします。

※1:Managed Detection and Response(MDR)とは、サイバー攻撃を24時間365日監視し、脅威を検知したら迅速にアラートの対処をするセキュリティ運用サービスです。
※2:SOAR(Security Orchestration, Automation and Response)とは、サイバー攻撃を検知した際に、Playbookと呼ばれるワークフローに従い、自動的にアラートの対処を可能にする技術です。
※3:Microsoft Sentinelとは、マイクロソフト社が提供するクラウドネイティブのSIEM、SOAR機能を提供し、サイバー攻撃の検出や可視化から脅威への対応までを包括的に対応するサービスです。
※4:SIEM(Security Information and Event Management)とは、サーバーやネットワーク機器などから得られるログを一元的に収集・管理し、それらを分析する基盤です。
※5:EDR(Endpoint Detection and Response)とは、パソコンやサーバーなどのエンドポイント端末を監視し、サイバー攻撃の兆候を検知して対処を行うセキュリティ製品です。
※6:UTM(Unified Threat Management)とは、ファイアウォール、アンチウイルス、アンチスパム、Webフィルタリングなど、複数のセキュリティ機能を1台の機器に統合した製品です。
*Microsoft、Microsoft Sentinelは、米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
*掲載されている企業名、サービス名は、各社の商標または登録商標です。
IDC MarketScapeについて:IDC MarketScapeベンダー評価モデルは、特定の市場におけるITサプライヤー、サービスプロバイダーの競争力の概要を提供するように設計されています。
この調査では、定性的および定量的な基準に基づく厳密な採点方法を用いて、特定の市場内における各企業のポジションを単一のグラフィカルな図で表現します。
IDC MarketScapeは、ITベンダーの製品・サービス、能力、戦略、現在および将来における市場での成功要因を有意義に比較できる明確なフレームワークを提供します。
また、このフレームワークを利用することで、ITバイヤーは、対象ベンダーの現在および将来に渡る強みと弱みを360度で評価できるようになります。
関連リンク
・総合リスクマネジメントサービスWideAngle マネージドSOAR(https://www.ntt.com/business/services/security/security-management/wideangle/soar.html)
・Microsoft Sentinelを活用した最新SOAR実装例セキュリティアラートは「通知」から「対処」の時代へ ホワイトペーパー(https://www.mkt.ntt.com/jp_SM_dl_wa02_reg.html)
・総合リスクマネジメントサービスWideAngle マネージドセキュリティサービス(https://www.ntt.com/business/services/security/security-management/wideangle.html)
・サイバー攻撃の脅威に迅速に自動対処しセキュリティ技術者を支援する「マネージドSOAR」にて、自動化と生成AIを活用した新機能提供開始(https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2024/0903.html)
・Microsoft 365導入企業へのサイバー攻撃に自動対処しセキュリティ技術者を支援、脅威への迅速な対応を可能にする新サービスを開始(https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2023/0327.html)