保育士が選ぶ“福”と“鬼”とは? 仕事と暮らしに関する意識調査を実施
園児や家族の幸せと健康を願う一方、保育士の処遇・人手不足改善を望む声も
保育に特化した人材サービスを提供するベルサンテスタッフ株式会社(本社:大阪市淀川区、代表取締役:中野 栄造)は、保育従事者を対象に「節分」にまつわる意識調査を実施しました。この調査結果を2025年1月30日に公開いたします。
2月2日は、幸せや健康を願って悪いものを追い出す「節分」。保育従事者のみなさんはお仕事柄、日頃から季節行事に深く関わっています。今回は節分にまつわる意識調査として、現場で働く方々にとっての“福”と“鬼”について伺いました。
調査の目的・背景
25年間にわたり保育人材サポートを提供してきた当社は、保育の仕事の価値向上を目指し、保育従事者の想いや取り組みを調査・発信しています。
調査概要
● 調査方法:インターネット調査(アンケートフォームを活用したアンケート調査)
● 調査対象:保育士を中心とした保育従事者
● 有効回答数:125名
● 調査機関:自社調査
● 調査期間:2025/1/4~2025/1/14
調査トピックス
● 仕事面で迎えたい“福”は保育業界の環境改善、追い払いたい“鬼”は人手不足
● 園児たちや家族の幸せと健康を願う声が多く集まった
● 日頃から“福”を呼び込むために心がけていることは「笑顔」「感謝」など
主な調査結果
- 2024年の仕事・プライベートにおける満足度
まずはじめに、2024年の振り返りとして仕事・プライベートそれぞれの満足度を5段階評価で伺いました。どちらも「★4」と評価した人が最も多く、平均は仕事面で「★3.53」、プライベート面で「★3.66」という結果になりました。公私共に概ねよい1年を過ごせた保育従事者の方が多かったようです。
- 仕事面で迎え入れたい“福”は「保育業界の環境改善」
仕事面で迎え入れたい“福”について、「子どもたちの幸せや健康」「保育が安心安全に行えること」「自分自身のスキルアップ」「所属する園の環境がよくなること」「保育業界全体の環境がよくなること」「特になし」の6択にて質問をしたところ、「保育業界全体の環境がよくなること」が最も多く29.6%に上りました。次いで「子どもたちの幸せや健康」が21.6%、「保育が安心安全に行えること」が20%となっています。
具体的にどんな“福”が舞い込むと嬉しいか、記述での回答を一部抜粋してご紹介します。
・給与が改善されて人手不足が解消し、整った環境の下で安心安全な保育が行えること
・子どもにとって最善の幸せを与えられる機会が増えること
・研修(オンラインなども)を行って自分の知識を増やしつつ、それを活かして保育していきたい
・子どもたちがどのクラスに行っても安心して保育者を信頼することができ、保護者の方は安心して子どもを預けられて、職員は安定して仕事ができるようになること
- プライベート面で迎え入れたい“福”は「健康でいられること」
プライベート面で迎え入れたい“福”について、「健康でいられること」「お金が貯まること」「人間関係に恵まれること」「趣味が充実すること」「暮らしが平穏に続くこと」「特になし」の6択にて質問をしたところ、「健康でいられること」という回答が最も多く、36%に上りました。以降は「暮らしが平穏に続くこと」が33.6%、「お金が貯まること」が10.4%と続きます。
具体的にどんな“福”が舞い込むと嬉しいか、記述での回答を一部抜粋してご紹介します。
・家族全員の健康と、自分自身の新たな人間関係の広がりや、新たな分野への取り組みへの充実感が感じられる生活を送ること
・これまでの平穏が続き、とにかく穏やかで幸せだと思える日々が送れること
・推し活を楽しめる余裕な時間とお金
・子育てとの両立。我が子たちが日々楽しんで、充実して過ごせること
- 仕事面で追い払いたい“鬼”は「子どもたちの幸せや健康をおびやかすもの」
仕事面で追い払いたい“鬼(=悪いこと)”について、「子どもたちの幸せや健康をおびやかすもの」「自分自身の業務に関すること」「所属する園に関すること」「保育業界全体に関すること」「特になし」の5択で質問をしました。なお、本アンケートでの「鬼」は、節分の象徴として使用しています。「鬼=悪」という特定の価値観を表すものではありません。
なかでも最も回答が多かったのが、「子どもたちの幸せや健康をおびやかすもの」で35.2%でした。次いで「保育業界全体に関すること」が19.2%、「所属する園に関すること」が18.4%となっています。
具体的にどんな “鬼” を追い払いたいか、記述での回答を一部抜粋してご紹介します。
・怪我や病気から子どもを守りたい
・保育士の処遇が改善されない実情
・大変な仕事の割に給与が低いため、若い保育士がすぐに辞めていって、人手が足りないこと。人手が足りないから、子ども達への正しいサポートが難しく、残った保育士の負担が大きくなるが給与は変わらないこと
・先生達が業務の多さゆえに、子ども達と笑って過ごせる過ごす時間が減ること
- プライベート面で追い払いたい“鬼”は「健康に関すること」
プライベート面で追い払いたい“鬼”について、「健康に関すること」「お金に関すること」「人間関係に関すること」「趣味に関すること」「暮らしに関すること」「特になし」の6択で質問をしたところ、「健康に関すること」が52.8%と、なんと半数を超えました。次点で「お金に関すること」が14.4%、「特になし」が13.6%となっています。
具体的にどんな “鬼” を追い払いたいか、記述での回答を一部抜粋してご紹介します。
・家族がケガや病気をせずに過ごしてほしい
・仕事優先になり子どもとの時間や趣味の時間が削られること
・自由に使えるお金がもう少しほしい。イベントごとを楽しみたい
・理不尽な人間関係
- “福”を呼び込むために日頃から心がけていること
最後に、“福”を呼び込むために日頃から心がけていることを自由記述にて伺いました。任意にもかかわらず、なんと約8割もの方に回答いただきました。一部を抜粋してご紹介します。
・笑顔と感謝を忘れずに!!!
・無理をしない!好きなことには積極的に参加して気分転換をする
・言霊!悪いことを口に出さないように、言葉遣いを気にする
・自分を褒めてあげられるようにしている
・筋トレ
・早寝早起き
・玄関、水回りを綺麗にする
今回の調査を通じての考察
「福は内、鬼は外」。来たる2月2日は節分です。園児たちに行事の楽しさや習わしを伝えるため、保育従事者は業務の一環として季節の伝統行事に深く関わっています。今回は、そんな保育従事者のみなさんに「迎え入れたい“福”」「追い払いたい“鬼(=悪いこと)”」を伺いました。
仕事面で迎え入れたい“福”として、最も多かった回答が「保育業界の環境改善」でした。保育士の処遇改善や人手不足の解消などを求める切実な声が上がっています。同時に、園児たちの幸せや健康を願う声も多く寄せられたことから、よりよい保育環境づくりと園児の健やかな心と身体づくりは密接な関係にあることが窺えます。
仕事面で追い払いたい“鬼”としても「子どもたちの幸せや健康をおびやかすもの」「保育業界全体に関すること」「所属する園に関すること」などが挙がりました。感染症や怪我などから子どもたちを守り、いつも笑顔で接したいと願うからこそ、保育者のウェルビーイングも園児同様に大切にされる必要があるのではないでしょうか。
一方でプライベート面で迎え入れたい“福”は、「健康でいられること」「暮らしが平穏に続くこと」という回答がそれぞれ3割を超え、保育者のみなさんが不自由や不安のない安定した生活を望んでいることがわかります。
プライベート面で追い払いたい“鬼”は「健康に関すること」という回答がなんと半数を超えました。今シーズンにおけるインフルエンザの大流行が少なからず影響しているといえるでしょう。「迎え入れたい“福”」での結果同様、仕事や家事、子育て、趣味などを安定してこなすためにも、すべての基盤である健康な心身を求めているのかもしれません。
福を呼び込むために心がけていることについても、数多くのアイデアを頂戴しました。「笑顔」「感謝」といったポジティブなキーワードが印象的です。ベルサンテグループは、保育従事者のみなさんにとって、今年もたくさんの福が舞い込む1年となることを願っています。
会社概要
会社名:ベルサンテスタッフ株式会社
所在地:大阪市淀川区東三国5丁目15番14号(大阪本社)
代表者:代表取締役 中野 栄造
設立:2012年4月(創業:1974年)
URL:http://www.bellsante.co.jp/
事業内容:人材派遣事業 / 人材紹介事業 / イベント事業 / 求人サイト運営、ホームページ制作事業
●ほいコレInstagram
https://www.instagram.com/hoikore_official/
●note(公式ブログ)
https://note.com/bell_pr
●ほいコレラジオ(Podcast)
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