ワクチン接種者を対象に3カ月ごとの抗体価の経時変化を調査 ワクチン効果の持続性や抗体価に影響を与える因子を明らかに

2021-10-11 14:00
東大阪キャンパスにおける職域接種の様子

近畿大学メディカルサポートセンター(大阪府東大阪市)は、令和3年(2021年)10月19日(火)から、新型コロナウイルスワクチンを接種済みの在学生と教職員の希望者を対象に、血液採取による抗体検査を実施します。この検査によってワクチン接種の効果がどのくらい持続するのかを明らかにし、今後のワクチン接種計画等の指標となるような情報の取得をめざします。
なお、本件は近畿大学が実施している「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策プロジェクト」の一環として実施します。

【本件のポイント】
●モデルナワクチンを接種した在学生・教職員300人を対象に3カ月ごとの抗体検査を実施
●ワクチンの効果がどのくらい持続するのかを明らかにし、今後のワクチン接種計画に貢献
●長期にわたる経過確認で自身の抗体価を知り、主体的に感染予防に取り組むきっかけに

【本件の内容】
本学では、全国の大学に先駆け、令和3年(2021年)6月21日からモデルナ製ワクチンを用いた職域接種を実施し、学生・教職員など約23,500人が2回の接種を完了しています。
その効果を検証するため、ワクチンを接種した東大阪キャンパスの学生・教職員のうち希望者約300人を対象に、新型コロナウイルスの抗体検査を実施し、抗体価の経時変化を調査します。あわせて、副反応や生活習慣についてのアンケート調査を実施し、年齢・性別、飲酒や喫煙などの生活習慣の違い、既感染者と未感染者、解熱鎮痛薬服用の有無などの条件と抗体価の関連について調べ、ワクチンの効果に影響を与える因子を明らかにします。
この研究調査により、ワクチン接種の必要回数を理論的に明らかにし、継続的なワクチン接種が必要となる対象者を把握することをめざします。また、ワクチンの持続期間や効果を明らかにし、学生や教職員がキャンパスライフや研究活動等に安心して取り組める環境を提供します。さらに、被験者に検査結果を共有することで、感染症を身近に感じ、主体性を持って感染予防に取り組むきっかけとなることが期待されます。

【実施概要】
方  法:2回のワクチン職域接種完了から3カ月経過した時点で1回目の
     抗体検査を行い、以降、3カ月ごとに合計4回採血して抗体価を調査
検査日 :1回目 令和3年(2021年)10月19日(火)~11月12日(金)
場  所:近畿大学東大阪キャンパス 11月ホール3階
     メディカルサポートセンター
     (大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から
      徒歩約10分)
対  象:ワクチン接種済みの近畿大学生、教職員 約300人
検査料 :無料(大学負担)
結果通知:毎回、検査後1週間以内に本人にメールで抗体価を通知

【"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト】
近畿大学は、令和2年(2020年)5月15日から「"オール近大"新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクト」を始動させました。これは、世界で猛威をふるう新型コロナウイルス感染症について、医学から芸術までの研究分野を網羅する総合大学と附属学校等の力を結集し、全教職員から関連研究や支援活動の企画提案を募って実施する全学横断プロジェクトです。これまでに125件の企画提案が採択され、約2億3千万円の研究費をかけて実施しています。

【関連リンク】
新型コロナウイルスワクチン職域接種 近大東大阪キャンパス会場で約23,500人に2回接種が完了
https://newscast.jp/news/3776499

メディカルサポートセンター
https://www.kindai.ac.jp/health/

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