新型コロナ禍における”保育・教育施設”の実態調査の研究を開始 ~医療と教育の連携のための課題把握を目指す~
国立成育医療研究センター(所在地:東京都世田谷区、理事長:五十嵐隆)社会医学研究部 大久保祐輔室長・加藤承彦室長らの研究グループと、株式会社コドモン(所在地:東京都港区、代表取締役社長:小池義則)は、新型コロナウイルスのパンデミック下における保育・教育施設の実態調査に関する共同研究を開始します。 本研究では、保育・教育施設向けICTサービス「CoDMON(コドモン)」を導入している全国約14,000の施設(保育園、幼稚園、小・中学校、学童など)を対象に、匿名のアンケートを実施します。調査内容は、①新型コロナウイルス・パンデミック下における感染対策、②医療情報の入手先、③教育施設と医療職との関わり、④職員の労働実態の調査などを予定しています。 本研究を行うことで、パンデミック下での保育・教育施設での医療的な問題を可視化するとともに、医療と教育の連携を深めるために必要な情報を得ることを目的とします。
研究の背景
新型コロナウイルスのパンデミックに伴い、保育・教育施設では感染対策の強化が求められ、手洗い・マスクの着用・消毒・三密の回避などが各施設で実施されています。また、医療・健康に関する情報を常にアップデートすることが必要となりました。しかし、感染対策の強化や医療情報のアップデートは、保育・教育施設の職員の大きな負担となっています。
一方で、これらの状況を把握する実態調査は行われておらず、また保育・教育施設と医療職との連携も不明です。
新型コロナウイルスという未曽有の危機の中で、保育・教育施設の実態を把握することは、新たなウイルスの流行に備えるためにも重要なことだと考えます。
研究のポイント・目的
国立成育医療研究センターとコドモンで構成されるチームが、「CoDMON(コドモン)」に登録されている保育・教育施設を対象に、大規模なアンケート調査をし、結果を解析します。
新型コロナウイルスのパンデミック下での保育・教育施設での問題点を可視化します。
医療と教育の連携を深めるために必要な知見を得ることを目的とします。
本研究により、今後、新たに生じるパンデミックや自然災害に対して、レジリエントな体制整備を作ることに役立てます。
なお、本研究は研究倫理について適切な審査を経た上で、国立成育医療研究センターとコドモンで統計解析の実施、結果の解釈、成果の公表を行う予定です。
国立成育医療研究センターについて
胎児にはじまり、新生児、乳児、幼児、学童、思春期、大人へと成長・発達し、次の世代を育む過程を、総合的かつ継続的に診る医療=「成育医療」を行っています。また、病因・病態の解明や克服のための研究を行うとともに、健全な次世代を育むための社会の在り方について提言しています。国レベルで高度な医療を築いていく中心的な存在である国立高度専門医療研究センターとして、最先端で安心の医療を社会に提供しています。
https://www.ncchd.go.jp/
株式会社コドモンについて
「子どもを取り巻く環境をテクノロジーの力でよりよいものに」をミッションに事業を手掛け、働く人にとっても働きやすい組織づくりを体現。子育てに優しい社会に変わるよう多角的に環境整備を行い、社会に貢献しています。
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国立成育医療研究センター 企画戦略局 広報企画室 村上
電話:03-3416-0181(代表)
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