職場クラスター対策!『飛沫感染防止方法』を徹底解説します

新型コロナウイルス感染症の新規感染者は未だに増加傾向となり、引き続き感染リスクを防ぐためにも、人が比較的密集しやすいオフィス空間ではしっかりとした飛沫対策が必須と考えられます。
新型コロナウイルス感染症は主に、飛沫感染と接触感染が原因とされています。中でも、ドアを閉め切った空間で、たくさんの人と近距離で会話をするオフィス環境の場合は、感染を拡大させる可能性が高くなると指摘されています。

具体的には飛沫感染防止対策として、対面での会話をしない、もしくは対面での業務がある場合は、オフィスに仕切りを設置することなどが考えられます。

では、オフィスを仕切る方法にはどんなものがあり、設置にかかる費用や工期がどれくらいかかるのでしょうか?
今回は、職場クラスターが起こらないための飛沫感染防止方法を徹底解説いたします。

飛沫対策の例

アクリル板や透明ビニールカーテンなどを利用することなどが挙げられます。
また、デスクの間やオフィスの空間を仕切る方法が考えられますが、何もない状態から仕切りを考える際は、予算と工事が必要かどうかも検討が必要です。

コストがかからない対策方法

◎デスクとデスクの間にパーテーションを設置

→工事も必要なく、設置にも時間がかからないため、とても簡単に対策が可能です。

◎対面でのオフィスレイアウトの場合、向かいのデスクとの間にアクリルパーテーションを設置

→パーテーションの高さは120~180㎝前後で、目的に合わせて利用します。120㎝前後の場合、座った時に目線と同じくらいで、デスク作業の個別空間の仕切りに利用します。180㎝前後の場合、オフィス空間の一部を完全に仕切る場合に利用します。120㎝前後のパーテーションを複数利用することで、1つのオフィス空間に半個室のような空間を作ることもできます。

しかし、完全に空間を仕切ることはできないため、防音効果はありません。また、オフィスをパーテーションで仕切っても、対面での会話が必要な場合、飛沫感染のリスクが生じてしまいます。その際は、アクリルパーテーションを別でさらに設置することを考えましょう。透明なアクリルであれば、対面での業務も行うことが可能です。パーテーションの高さは50㎝前後で、1枚数千円くらいです。

◎オフィスにある家具などを工夫してオフィスレイアウトを区切る対策方法

→オフィスに設置している家具などを仕切りとして利用して、レイアウトを変えることも可能です。新たに家具を購入しないでできれば、追加でコストもかかりません。しかし、家具は仕切る目的のものではないため、さらに安全な飛沫対策を考えるためには、パーテーションも一緒に利用することをお勧めいたします。

工事が必要なオフィスの対策方法

◎施工型パーテーション

オフィスの仕切り対策としてはとても一般的な方法です。デザインは自由に決めることができ、素材によっては防音効果も期待できます。
コストの面では、運搬や搬入、施工費などもかかります。素材次第でコストは抑えることも可能です。大規模なレイアウト変更などがなければ、工期は平均で数日と短い期間で終了します。

施工パーテーションの種類は、スチールパーテーション、アルミパーテーション、ガラスパーテーションの3種類あります。スチールパーテーションは遮音性の高さが特徴で、最も利用されています。
アルミパーテーションは比較的安価、ガラスパーテーションはデザイン性に優れていることがそれぞれの特徴となります。
また、対面での業務を行う際は、パーテーションや壁で仕切った場合でも、別途卓上型のアクリルパーテーションを利用して、しっかり飛沫対策を行いましょう。そして、定期的な換気も必要です。

◎造作壁

造作壁とは、オフィスに壁面を利用して空間を仕切る方法です。デザインはオーダーメイドで作成するため企業ごとの好みに合わせて壁面の素材や塗装方法にこだわることができ、自由度が高いです。また、防音に優れている素材を選ぶことも可能です。

しかし、オーダーメイドとなると他の対策と比較するとコストは高額になりやすく、工期も長くなります。そのため、感染症対策だけではなく、追加で会議室などの部屋を作ってみることや、エントランスを刷新したい企業などにお勧めいたします。
施工型パーテーションと同じく、別途卓上型のアクリルパーテーションを利用して、しっかり飛沫対策を行うことも検討しましょう。

仕切り工事の際の注意点

施工型パーテーションと造作壁の工事の際に、消防法と天井の確認が必要となります。
個室を作ることや、会議室用の空間を作る場合など、1つの個室として考えられるため、消防法が適用されます。消防設備士による点検なども想定しておきましょう。
また、天井のタイプによって工事の費用や工期が変わるため、事前に天井のタイプを確認しておくことをお勧めいたします。

まとめ

今回紹介したようにオフィスでの飛沫感染防止方法には低コストでできる対策から、コストをかけて大きなレイアウト変更を見込んだ対策などがあります。企業によって、飛沫対策にかけられる予算は異なります。
これからまだ続く長期的な感染症対策の在り方を見据えて、仕切る目的とコストを考慮し、自社に合ったオフィスの感染対策を検討しましょう。


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