【名城大学】飯島終身教授が愛知総合工科高校専攻科と協定を結ぶタイの工科大学生に特別講義

カーボンナノチューブに白色LEDの光を当て実演する飯島終身教授
カーボンナノチューブに白色LEDの光を当て実演する飯島終身教授

本学が指定管理法人となっている愛知県立愛知総合工科高等学校専攻科(名古屋市千種区)と学術交流協定を締結しているタイ王立チットラダー工科大学(CDTI)の学生13人と教員2人が5月17日、天白キャンパスを訪れ、カーボンナノチューブ発見者の飯島澄男終身教授の特別講義を受けました。

音が出る現象を解説
音が出る現象を解説

専攻科では指針の一つに「グローバル化」を掲げており、同大とは2023年3月に協定を締結。昨年も同大学生を日本に招いており、2回目の来校になります。

今回の来日では、5月13日に2014年ノーベル物理学賞を受賞した故 赤﨑勇特別栄誉教授の門下生で、理工学部材料機能工学科の竹内哲也教授の特別講義を受け、「赤﨑・天野・吉野ノーベル賞記念展示室」も見学しました。

飯島終身教授「自分に合った分野で、やりたいことにチャレンジしてほしい」

この日の飯島終身教授の特別講義では、カーボンナノチューブの発見に至るまでの経緯や特徴を紹介。またカーボンナノチューブに白色LEDの光を当てると音が出る現象を実演し、学生一人ひとりに聞かせました。この現象は電話を発明したグラハム・ベルが1881年に報告しており、科学の面白さをエネルギッシュに語りかけました。

この他、材料はナノサイズで観察すると違った特徴を示すとして、「金」をナノサイズでとらえた電子顕微鏡映像を投影し、まるで生き物のように動く「金」の姿を見せました。飯島終身教授は、「発見には好奇心が大切だが、自分の武器になる技術も必要。カーボンナノチューブがそこにあっても誰も見つけられなかった」と技術力を身につける重要性も説きました。最後に「若い学生の皆さんには、自分に合った科学技術の分野で、自分のやりたいことにチャレンジしてほしい。君たちならできる」とエールを送りました。

講演終了後も、世界トップの研究者と接する貴重な機会を活かそうと質問が相次ぎ、飯島終身教授も一つひとつ丁寧に答えました。

学生の質問に答える
学生の質問に答える
来日した学生らと記念撮影
来日した学生らと記念撮影

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