リンゴを落とす台風―9月の気象災害―

741億円の被害をもたらした1991年の韋駄天台風

台風の被害は河川の氾濫や家屋の被害だけにはとどまらない。1991年の台風第19号は、リンゴの産地青森県内で収穫予定のリンゴの約7割を落果させ、「リンゴ台風」(通称)の異名をとった。落果したリンゴは、商品価値が著しく(または完全に)失われる。辛うじて落果を免れたリンゴも、枝に擦れて傷がつくなどの被害を受ける。この台風による果樹圃場の被害面積は2万2400ヘクタール、被害を受けた果実の数量は約38万8000トン、被害金額は約741億円であった。