「いびきをかかないから安心」に潜む落とし穴。“無音のまま進行する夜間低換気”が招く慢性疲労と血管リスクのメカニズムを解説
家族に「静かに寝ている」と言われる人ほど見逃される盲点。気道の閉塞音を出さず、胸郭の沈み込みで呼吸量だけが減り続ける身体力学レポート
トラタニ株式会社(本社:石川県かほく市、代表取締役:虎谷 生央)は、アパレル3D立体パターンの設計技術で培った人体構造と呼吸力学の知見をもとに、「いびきをかかない人」の睡眠中に静かに進行する換気量低下(夜間低換気)と、それに伴う生体ストレスのメカニズムをまとめた解説レポートを発表しました。
「家族から『静かに寝息を立てている』と言われるのに、朝起きると体が重い」
「いびきはかかないタイプだから、睡眠時無呼吸などの呼吸トラブルとは無縁だと思っている」
一般に、睡眠中の呼吸の乱れといえば「激しいいびき」が指標とされます。しかし生体力学の観点から見ると、音を一切立てないまま深刻な酸欠状態に陥っているケースが数多く存在します。

■ いびき音が出ない「胸郭性低換気」の正体
いびきは、喉の空気の通り道(上気道)が狭くなり、粘膜が振動することで発生します。
一方、いびきをかかない人に起きているのは、喉ではなく「胸郭(肋骨まわり)の動きそのものが抑え込まれる」現象です。
平らな寝具に横たわると、自重によって背中や胸郭が沈み込みます。睡眠中は日中よりも呼吸筋の働きが弱まるため、胸を持ち上げて空気を吸い込む深さが徐々に浅くなります。
気道自体が完全に塞がっているわけではないため振動音(いびき)は鳴りませんが、1回あたりの換気量が正常時の半分近くまで落ち込み、静かに酸素不足が進行します。
■ 自覚のない「静かな酸欠」が招く全身への負担
音が鳴らないため、周囲から指摘されることもなく、本人も異変に気付くことができません。
しかし体内では、浅い呼吸によって血中酸素が低下し、夜間の細胞修復や疲労回復が停滞します。さらに、低下した酸素を補おうとして心臓や自律神経(交感神経)に過剰な負荷がかかり続けるため、「十分寝たはずなのに朝からだるい」「日中に強い眠気がある」といった不調が慢性化します。
■ 音の有無ではなく「胸郭が十分に動いているか」を見直す
睡眠中の呼吸の質を判断する基準は、「いびきをかいているかどうか」だけではありません。
仰向けになった際に胸郭が圧迫されず、無音であっても十分な深さの呼吸が維持できる環境が不可欠です。トラタニでは、睡眠中の呼吸運動を物理的に制限しない立体的な姿勢保持の重要性を今後も提唱してまいります。
■ 呼吸は変えられる
細胞の働きは呼吸の質に強く依存しています。
睡眠中の呼吸構造を整えることは、
細胞・臓器・体内環境を守る最も根本的なアプローチです。
会社情報
トラタニ株式会社は、睡眠中の呼吸環境という未踏領域に挑み、呼吸・睡眠・生理学・物理学・解剖学を横断した研究を進めています。
立体構造技術を応用し、体内環境に関する特許技術を30件以上保有。
人類の健康に新しい選択肢を提供することを目指しています。
著書:『すごい睡眠呼吸』(あさ出版)

