暗黒舞踏を“社会にひらく”12年を記録した『読む舞踏BAR』刊行
北海道から世界へ。舞踏×BAR、異分野連携、国際フェスの軌跡を総括した身体芸術の実践録

株式会社ラツカ(所在地:北海道札幌市西区二十四軒一条6丁目1-3-401、代表:森嶋拓)は、代表の森嶋が舞踏(暗黒舞踏)の普及活動に取り組んできた12年間の実践記録をまとめた書籍『読む舞踏BAR』を2026年2月に出版することを発表しました。
本書は、舞踏という日本発祥で国際的には高い評価を受けながらも、国内での認知が極端に低いダンス表現の普及活動を通して、芸術と社会をつなぐ実践的なアプローチを綴った記録となっています。

舞踏普及の軌跡 - 境界を越える挑戦
暗黒舞踏(Butoh)は、1960年代の日本で誕生し、世界中に影響を与えた身体表現ですが、国内での認知度は依然として低い状況にあります。
そんなニッチな身体表現を、どうすれば地域社会へひらくことができるのか——。
北海道で活動する若き企画者だった森嶋氏が、日本最北の舞踏家・田仲ハル氏に伴走しながら試行錯誤を重ねました。
その実践と葛藤をまとめた書籍が、『読む舞踏BAR』です。
「境界を飛び越える場づくり」というコンセプトのもと、舞踏の普及というテーマを超え、「ニッチな分野をどう広げるか」 を探る企画者・制作者必読の一冊です。

書籍『読む舞踏BAR』の特長
『読む舞踏BAR』は、単なる活動記録ではなく、プロデューサーとしての思考プロセスや企画の作り方、実践の中で見えてきた「身体感性」の重要性などを多角的に伝える内容となっています。
ビジネスでも芸術でも、マイナーな領域を広めようとするとき、企画者は数えきれない壁と向き合うことになります。
本書は、その壁をどう乗り越えてきたかをリアルに綴る実践録でもあり、他分野の企画者・制作者・プロデューサーにも通じる知恵と学びが詰まっています。
また、本書はデジタルやAIが加速する現代だからこそ、"人間の身体"が持つ存在感や「身体感性」の重要性にも触れています。
森嶋氏は「AIが"正解らしき答え"を返してくれる時代において、身体感性こそ、人間が持つ大切な"違い"として光るもの」と述べています。
本書の出版に向けて、現在クラウドファンディングを実施中で(2026年1月7日まで)、目標金額は90万円となっています。
書籍は2026年2月の発売を予定しており、出版記念イベントも3月中旬に開催予定です。

前例のない企画をつくるために——“境界を越える”プロジェクト群
本書では、12年間で生まれた多彩な企画も紹介しています。
■舞踏BARという“酒場×芸術”による新たな入り口づくり
■”日常の風景×芸術”という、ビル一棟を丸ごと使った乗っ取りパフォーマンス
■ドラマーと舞踏家が即興で対決する、”踊りの肉体×演奏の肉体”を剥き出しにした「ドラムとダンスの六番勝負」
■滝・遺跡など、”大自然×芸術”の中で身体と向き合った野外ワークショップ
■北海道から世界へ、”Local×Global”をテーマにした国際舞踏フェスティバル
■街を巡り踊りに出会う、”街×旅×芸術”を体現したミステリー舞踏ツアー
それらの裏側には、境界線を切ったり、繋げたり、無くしたりしながらジャンルを越境し、既存の枠組みを壊したり再接続しながら
“どうすればこの魅力が届くのか”を問い続けるプロデュースの視点があります。

本の構成
本書は5つの要素で構成されています:
- 舞踏奮闘記(全27章):12年以上にわたる企画と挑戦の記録
- イベント概要と分析:助成金や報告書に活用してきた、各プロジェクトの「ねらい」「効果」「影響」などの詳細
- ひとやすみコーナー:「舞踏ってなんですか?」「なぜ白塗りをするんですか?」など素朴な問いから舞踏の輪郭を探る
- プロデューサー視点ミニコラム(全6回):「プロデューサーの役割」「来場理由を増やす」「ひらくこと、とじること」など制作者の視点
- 特別寄稿(全2章):舞踏家・田仲ハル氏による特別寄稿
『読む舞踏BAR』概要
- 書籍名:『読む舞踏BAR』
- 著者:森嶋拓
- 特別寄稿:田仲ハル(舞踏家)
- 発売予定日:2026年2月中旬
- 出版記念イベント:2026年3月中旬(予定)
- 内容:舞踏(暗黒舞踏)の普及活動と企画の作り方の実践記録
- 対象読者:
- 舞踏や身体表現に興味がある人
- マイナーな分野やジャンルの普及に取り組んでいる方
- アートやイベントの現場で活動する人
- 企画や広報に興味のある方
- 分野横断、ジャンルの越境に興味がある人
- 商品やサービス開発の種を探している方
森嶋氏は「この本は、ひとりの制作者が、現場の人たちと対話を重ねながら『舞踏とはなにか』『企画とはなにか』『社会とどう繋がるか』を探ってきた記録です」と語っています。
会社概要
- 企業名:株式会社ラツカ
- 所在地:北海道札幌市西区二十四軒一条6丁目1-3-401
- 代表者:森嶋拓
- 事業内容:舞台芸術と文化芸術を主軸に、イベント、マネージメント、教育、広告デザイン、写真、映像、ウェブサービス、商品開発のディレクションとプロデュース
- 主な活動:アーティストの中間支援、振付家養成講座などの人材育成、先鋭的身体表現の普及活動、文化芸術を通した国際交流事業、地域とアートをつなげるプロデュース、教育とアートをつなぐネットワーク活動など
- 受賞歴:札幌市民芸術祭奨励賞、北の聲アート奨励賞(ビルダップ賞)
クラウドファンディング(2026年1月7日まで)
札幌舞踏界隈






