株式会社アイ・ピー・エス・フーズ・静岡県立大学との共同研究で鶏肝臓酵素分解物のACE 阻害活性を確認
株式会社アイ・ピー・エス・フーズ(東京都千代田区岩本町2-10-2神田ウサミビル3F、代表取締役:西尾 弘利)は、静岡県立大学大学院・食品栄養環境科学研究院 食品分析化学研究室 熊澤茂則教授との共同研究成果を2025年12月13日に開催された「2025年度日本食品科学工学会中部支部大会」にて発表いたしました。本研究では、呈味料として利用されてきた鶏肝臓酵素分解物(鶏レバーエキス)に対して、血圧低下に関与するACE(アンジオテンシン変換酵素)の阻害活性及び関与成分の探索を行いました。
【研究の背景】
鶏肝臓酵素分解物(鶏レバーエキス)は、旨味や風味を付加する呈味料としてスープや煮込み料理などに利用されています。一方で、豚レバーを用いた豚肝臓水解物は、ACE阻害活性や抗酸化作用等が報告されており、医薬品や機能性食品成分として利用されています。豚肝臓水解物同様に鶏肝臓酵素分解物(鶏レバーエキス)にもACE 阻害活性を有することを見出すことで、更なる有効利用ができることを目的として本研究を行いました。
【学会発表内容】
鶏肝臓酵素分解物を0.1%トリフルオロ酢酸溶液にて抽出し、得られた抽出物のACE 阻害活性をN-hippuryl-His-Leuを基質として酵素反応後に生成する馬尿酸の量から評価しました。さらに、HPLCを用いて抽出物の成分を分取・精製し、各精製物のACE阻害活性を評価し、ACE阻害活性が示された精製物について、MSやNMRを用いた構造解析を行いました。
その結果、鶏肝臓酵素分解物のACE阻害率は50%程度を示し、既にACE阻害活性が報告されている豚肝臓酵素分解物と同等の活性を示しました。また、抽出物をHPLC分析しピークが検出された3つの化合物にACE阻害活性が確認しました。さらに構造解析を行ったところ、チロシンやフェニルアラニン、トリプトファン等の芳香族アミノ酸がACE阻害活性に影響している可能性が示唆されました。

【製品情報】
商品名:チキンレバーパウダーS
仕 様:10kg入り
※業務用製品となります。

【会社概要】
会社名: 株式会社アイ・ピー・エス・フーズ
所在地: 〒101-0032 東京都千代田区岩本町2-10-2神田ウサミビル3・4F
設 立: 2007年3月
事業内容: 調味料の開発、製造及び販売。機能性食品の開発及び販売等
HP:https://www.ipsfoods.co.jp/
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社アイ・ピー・エス・フーズ
経営企画部:板垣 愛
TEL:03-5823-0155(平日 10:00~17:00)
Email:jigyo@ipsfoods.co.jp



