二酸化炭素回収貯留(CCS)の世界インフラ展開が2020年には24億米ドルを超える見込み
株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社Specialist in Business Informationが発行した報告書「Global and Regional Markets for Carbon Capture and Sequestration (CCS) Infrastructure and Equipment (世界・地域別の二酸化炭素の回収・貯留(CCS)インフラ・装置)」の販売を開始しました。
SBI Energyでは、5年前には夢物語とされていた二酸化炭素回収貯留(CCS)が、二酸化炭素の排出を削減しようという世界的な取り組みの中で欠如した部分を補い得る技術になると予測しています。しかし場合によっては、CCSは最低限のニーズを満たせるものでしか無いかも知れません。2013年には約6億5000万米ドルの投資が見込まれるCCSインフラ展開は、今後も大幅に拡大され、2020年には24億米ドルを超える見込みですが、同調査レポートの予測期間の最終年(2037年)まで、最も活発な地域市場(例えば北米や欧州地域)であっても、基準値以下に下げるための二酸化炭素排出削減量のうち、CCSが占める割合は25%程度になると予測されます。ラテンアメリカやアジア太平洋地域などのその他の地域では、必要とされる二酸化炭素排出削減量に対するCCSの寄与分は5%にも満たないと見られています。
カーボンマネジメントは、既にエネルギーおよび工業部門の投資資金の重要な振り向け先となっています。温室効果ガス物質としての二酸化炭素の排出に対する法規制や課税、また、取引価格設定などにより、世界の産業界では排出削減技術やその実施に向けた投資資金を増額しています。過去10年間においては、エネルギー効率の改善や二酸化炭素を排出しない、あるいは排出量の少ない代替エネルギー源の使用、また、経済改革などによって二酸化炭素の排出量を削減してきました。しかしこのような手法だけでは壊滅的な気候変動を避けるために必要とされる世界的な二酸化炭素削減量を達成することはできません。CCSは化石燃料に由来する二酸化炭素排出問題を大幅に軽減できるものとして技術的に実現可能な方法であり、さらなる開発や将来配備を進める価値があるものと広く見なされています。
同調査レポートは、2037年までの世界ならびに諸地域のCCS市場について広範で詳細な見通しを提供しており、さらに2008年からのCCS技術市場の歴史についても考察をしています。 このレポートで用いられたデータは、市場を形作っている地域要因、規制要因、また、業界および技術要因に関する徹底した議論と、重要なCCSプロジェクトや主要な企業についての情報に基づく全体的情勢のもとに裏付けされたものとなっています。
市場調査レポート: 世界・地域別の二酸化炭素の回収・貯留(CCS)インフラ・装置
Global and Regional Markets for Carbon Capture and Sequestration (CCS) Infrastructure and Equipment
http://www.gii.co.jp/report/sbi279515-global-regional-markets-carbon-capture.html
出版日: 2013年08月29日
発行: Specialist in Business Information
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