岡山理科大 ブドウの仕込み実習スタート/ワインプロジェクト2年目 マスカット使い醸造作業/地域活性化につなげる

2018-09-21 12:00

岡山理科大学(岡山市北区理大町)のワインプロジェクトがスタートして2年目を迎え、2018年9月からブドウの仕込み実習がスタートしました。学生は収穫したブドウを使って、ワイン作りに取り組んでいます。

▽「岡山理科大学ワインプロジェクト」についての詳細はこちら
http://renkei.office.ous.ac.jp/wine/index.html

ワインプロジェクトは2017年度スタート。岡山キャンパスで学部・学科を問わず受講可能で、「ワインの歴史と風土・文化」「ワインの科学」など教室で行う講義のほか、実際に農園などで作業実習があります。必要な科目の単位を取得すれば、修了証が授与されます。現在、実習は定員制で2年生約20人、1年生約10人が登録しています。

1年目の実習は、提携している岡山県内のワイナリーでブドウの木の剪(せん)定、収穫作業体験と微生物の観察や発酵実習。2年目は収穫したブドウ(マスカット・オブ・アレキサンドリア)を使った醸造実習です。ブドウを次々に、枝などを取り除いてつぶす「除梗・破砕機」に入れた後、「圧搾機」で果汁を搾り出します。その果汁に酵素を加えて、固形成分と果汁を分離。さらに糖分、酸を添加して調整し、酵母を加えて、16度の温度を保ちながら2、3週間。これでほぼワインは出来上がります。そのまま半年間ほど寝かせて、3年目の実習でテイスティング、香りや味の分析、官能試験などを行います。

自分の手で枝を剪定し、花を摘み取って間引き、収穫したブドウを使って作ったワインだけに、学生たちは「3年生になるのが今から楽しみです」と目を輝かせています。
理大ワイン発酵科学センター長の金子明裕教授は「日本ワインが世界で通用するようになり、国内でもワイナリーがどんどん増えています。そんな中で、意欲だけではなく、ワインや醸造の基本的な知識と技術を身に付けた人材を育成していきたいと考えています。それが地域の活性化にもつながってきます」と期待を込めて話しています。

【岡山理科大学について】
http://www.ous.ac.jp/
1964年、西日本初の理学部単科大学として応用数学科、化学科の2学科で開学。 2018年には愛媛県今治市に第2キャンパスを設け、西日本の私学で初の獣医学部を開設。7学部21学科1コースとなりました。「好奇心全開、探究心無限大」をキャッチフレーズに多彩な研究に取り組んでいます。

【本リリースに関するお問い合わせ先】
岡山理科大学 入試広報部
TEL:086-256-8412(内線1226)

今年1月に行ったブドウの木の剪定作業
果実をつぶして果汁を取り出します
5月には花摘み作業を行いました
専用の機械を使って枝などを取り除きます
ワインプロジェクト科目
9月。待ちに待った収穫です
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