短期で投資回収ができ、またコスト削減が可能なことからサブメーターの導入が進む
株式会社グローバル インフォメーションは、GlobalDataが発行した報告書「Electricity Submetering for Smart Grid - Global Market Size, Key Issues, Regulations, Competitive Landscape and Forecast to 2020 (スマートグリッド向け電力サブメータリング:世界市場の規模・主要課題・競合状況・将来予測)」の販売を開始しました。
電力サブメーターを用いて電力消費を消費項目別に細かく監視することにより、コスト削減が可能となります。電力料金の節減額は年間20万米ドルにもなり、またこのようなコスト節減が短期間で達成できています。住宅、商業ビル、産業用、ならびに大口機関消費者等の各分野にわたるサブメーター導入プロジェクトを調査した結果、おおよその投資回収期間は1年以下であることが実証されています。コスト節減ができること、また投資回収が短期間で可能なことから、世界中でサブメーターの導入が進められています。
2011年から2020年の間に、北米市場だけはこの期間の成長が遅れがちとなりそうな兆候が見えるものの、電力サブメーターの世界市場は相当な成長率で拡大するものと予測されています。電力サブメーター世界市場は、主にアジア太平洋および欧州市場が顕著な拡大を示すことにより、2012年から2020年の間に14.6%の年平均成長率(CAGR)で成長が進むと予測されます。欧州市場および北米市場は主に、両地域におけるエネルギー効率改善ならびにエネルギー消費コスト削減目標に後押しされて拡大することになります。アジア太平洋地域のサブメーター市場は、未だ手がつけられていない膨大な消費者層を抱えていること、またエネルギー効率の改善がますます必要になっていることから市場成長が進むと見られています。
全ての電力消費者分野にわたって、ビルのエネルギー効率の改善がますます強く叫ばれるようになっており、このことが電力サブメーター世界市場の成長を促進する大きな要因になると予測されています。ビルは全エネルギー消費の内の相当な割合を占めています。例えば、欧州では全エネルギー消費量の40%が住宅用および商業用のビルによって消費されています。一方、米国ではこのパーセンテージは72%にも上ります(NIST, 2011)。このような状況から世界主要各国で、ビルのエネルギー高効率化政策の導入が推し進められています。エネルギー効率の高いグリーンビルディングの開発を目指して、ビルのエネルギー消費量指標化計画やレイティングシステムの導入が数多く進められています。例えば米国にはエネルギーと環境デザインに関する米国グリーン建築基準認証制度(LEED)があり、英国ではビルの環境性能評価と認証のための評価システム(BREEAM)が、また日本では建築環境総合性能評価システム(CASBEE)が導入されています。
市場調査レポート: スマートグリッド向け電力サブメータリング:世界市場の規模・主要課題・競合状況・将来予測
Electricity Submetering for Smart Grid - Global Market Size, Key Issues, Regulations, Competitive Landscape and Forecast to 2020
http://www.gii.co.jp/report/gd260992-electricity-submetering-smart-grid-global-market.html
出版日: 2013年01月25日
発行: GlobalData
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