酢酸市場- 成長、動向、COVID-19の影響、予測（2023年～2028年）
株式会社グローバルインフォメーション（所在地：神奈川県川崎市、代表者：小野悟、証券コード：東証スタンダード 4171）は、市場調査レポート「酢酸市場- 成長、動向、COVID-19の影響、予測（2023年～2028年）」（Mordor Intelligence Pvt Ltd）の販売を5月22日より開始しました。
【当レポートの詳細目次】
https://www.gii.co.jp/report/moi1195555-acetic-acid-market-growth-trends-covid-impact.html
酢酸の市場規模は、予測期間中に5%以上のCAGRで推移すると予測されています。
2021年にはCOVID-19のパンデミックが市場にマイナスの影響を与えました。自動車産業の衰退に加え、不透明なパンデミック規制の継続による自動車製造ユニットや様々な建設プロジェクトの一時的な停止により、接着剤、塗料、コーティング剤の使用量が減少し、酢酸の需要にマイナスの影響を及ぼしたのです。ウイルスの蔓延を抑えるために世界中のさまざまな政府当局が実施した対策による作業停止、病気や予防的検疫による労働力不足は、繊維、飲食品、自動車、建設などほとんどのエンドユーザー産業に影響を与え、酢酸市場の成長に影響を及ぼしました。
主なハイライト
短期的には、繊維・包装業界における高純度テレフタル酸（PTA）の需要増加や、塗料・コーティング業界におけるエステル系溶剤の使用拡大が、酢酸市場の成長を牽引しています。
酢酸の有害性に関する環境問題が、市場の成長を妨げています。
酢酸の生産効率を高めるための新たな分離技術の開拓が、予測期間中に市場に機会をもたらすと期待されています。
アジア太平洋地域は、市場を独占すると予想されています。また、予測期間中、最も高いCAGRで推移すると予想されています。
酢酸の市場動向
接着剤、塗料、コーティング剤産業における用途の拡大
酢酸ビニルモノマー（VAM）は、水性塗料、接着剤、防水コーティング剤、紙・板紙用コーティング剤の製造に使用されています。また、PTAを原料とするポリエステルやポリアミドは、ホットメルト接着剤に使用されています。PTAは、キャリアとして塗料にも使用されています。
酢酸とその誘導体は、自動車産業で使用される接着剤とシーラントの製造に使用されています。COVID-19の大流行により、バリューチェーン全体が乱れたため、接着剤やシーラントを含む自動車産業とその関連産業にマイナスの影響を与えました。
2021年、世界では約8,015万台の自動車が生産されました。過去20年間、世界の自動車産業は、EV市場（Electronic Vehicles）の成長とともに、多くの変容を感知しました。
自動車用接着剤およびシーラント市場の成長は、酢酸市場の成長に正比例しています。しかし、世界の安全基準のさらなる向上が、予測期間中の酢酸の需要を押し上げると予想されます。
EV（電気自動車）産業は、過去数年間、世界中で高い成長を示してきました。例えば、国際エネルギー機関（IEA）によると、既存の世界の政策は、今後10年間の急成長を指し示しています。2030年には、二輪車・三輪車を除くすべてのモードのEVが約1億4500万台に達し、道路走行車の7％を占めると予想されています。電気自動車の製造には塗料が使用されるため、予測期間中、酢酸の市場を牽引すると予想されます。
酢酸およびその誘導体は、塗料、シンナー、接着剤など、多くの建設製品に使用されています。中国、インド、米国、ブラジルなどの国々における建設活動の増加は、酢酸のエンドユーザー製品市場にプラスの影響を与えると予測されます。
しかし、酢酸の市場はパンデミック以降、世界的に拡大しています。エンドユーザー産業は、予測期間の後半にペースを上げると予想されます。
アジア太平洋地域が市場を独占
アジア太平洋地域は、世界市場における酢酸の最大の消費地です。アジア太平洋地域は、その強力な産業基盤により、繊維産業において最大の市場であると予想されています。
酢酸はグリース、コーティング剤、ポリエステル、シーラントなどに広く使用されており、電子機器、自動車、繊維、包装など、数多くの産業で幅広く応用されています。これらの産業における広範な成長は、アジア太平洋地域の市場成長を促進する主要な要因の一つとなっています。
中国は、アジア太平洋地域および世界における化学品の最大の輸出国であり、生産国でもあります。生産量を増加させている主な要因は、人口増加に伴う中国の化学産業からの需要の増加です。中国のメーカーが生産する化学品は、世界の100以上の国や地域に輸出されています。
さまざまな化学物質の世界の需要の増加に伴い、この分野からの酢酸などの中間体の需要は、予測期間中に大幅に増加すると予想されます。
2021年のアジア太平洋地域のVAM市場規模は約500万トンでしたが、2030年には約907万9000トンに達し、成長率は5.7％を超えると予想されており、これが酢酸市場の需要を喚起することになります。
以上のような要因から、同地域の酢酸市場は予測期間中に安定した成長を遂げると予想されます。
無料サンプル
当レポートの無料サンプルは、こちらからお申し込みいただけます。
https://www.gii.co.jp/form/request/1195555
本件に関するお問い合わせ先
＜アジア最大の市場調査レポート販売代理店＞
株式会社グローバルインフォメーション
マーケティング部
お問い合わせフォーム：https://www.gii.co.jp/contact/
TEL：044-952-0102（9:00-18:00 土日・祝日を除く）
URL：https://www.gii.co.jp/
会社概要
1995年の創立以来、海外市場調査レポートの販売を通じて企業のグローバル展開を支援しています。世界5カ国に拠点を持ち、海外の提携調査会社200社以上が発行する調査資料約15万点をワンストップでご提供。市場情報販売のグローバル・リーディングカンパニーを目指し、企業ならびに社会の発展に寄与すべく、お客様にとって真に価値ある情報をお届けしています。
創立：1995年
所在地：215-0004 神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F
事業内容：市場調査レポート／年間契約型情報サービスの販売、委託調査の受託
市場調査レポート／年間契約型情報サービス：https://www.gii.co.jp/
委託調査：https://www.gii.co.jp/custom_research/
国際会議：https://www.giievent.jp/
当社は、2020年12月24日に東京証券取引所へ上場いたしました（東証スタンダード市場：4171）。
