北九州市でIoT技術を活用した高齢者見守りサービスの実証実験を開始
~高齢者の安全と家族の安心に向けた新たな取り組み~
株式会社オートバックスセブン(代表取締役 社長執行役員:小林喜夫巳)は、高齢者の安全とそのご家族の安心に向けた新たな取り組みについて、2017年11月1日(水)より2018年3月31日(土)の5ヵ月間、北九州市の協力のもと、同市域をフィールドとした実証実験を実施します。
ここがポイント!
IoT技術を活用した、高齢者見守りサービスの実証実験を行います。
実証実験は、機器開発・通信確認と情報分析の2つのフェーズに分けて行います。
終了後、本サービスの実効性を検証し、2018年度以降のサービス開始を目指します。
自動車の安全運転支援技術が発達し、交通事故での死者数は減少している一方、高齢化社会を迎え、交通事故に占める高齢者(65歳以上)の割合は増加傾向にあります。また、核家族化による高齢者の独居化も進んでおり、離れて暮らす家族の不安も大きくなっているものと思われます。
当社は、このような環境の中、加齢とともに衰えていく身体能力や判断能力を、IoT技術とサービスを活用して補完し、高齢者とその家族双方に、安心・安全を訴求する「高齢者見守りサービス」に取り組みます。このたび、北九州市の協力のもと、同市域をフィールドに本サービスの実証実験を実施し、実効性を検証します。
今回実証実験を行う北九州市は、2016年1月29日付で、高年齢者の活躍や介護サービスの充実による人口減少・高齢化社会への対応をテーマとした国家戦略特区として指定を受けています。また同市は、「北九州市健康・生活産業振興協議会」を基盤とし、高齢者の健康づくり、見守り等の分野における新ビジネスの創出に取り組んでいます。
本実証実験は、佐川急便株式会社(代表取締役社長:荒木秀夫 以下、佐川急便)、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(代表取締役社長:清水照士 以下、SSS)、株式会社富士通九州システムサービス(代表取締役社長:松井和男 以下、FQSS)、ビーサイズ株式会社(代表取締役:八木啓太 以下、Bsize)、株式会社プレミア・エイド(代表取締役:吉澤成一朗 以下、プレミア・エイド)、皿倉登山鉄道株式会社(代表取締役社長:白杉優明)の6社の協力で行います。
実証実験は2017年11月1日(水)~12月31日(日)の2ヵ月間を第1フェーズ、2018年1月1日(月)~3月31日(土)の3ヵ月間を第2フェーズとしています。
第1フェーズでは主に、機器の開発と通信網の確認を行います。SSSより、新たに独自開発した無線通信のLPWA(Low Power Wide Area)ネットワーク技術の提供を受け、FQSSおよびBsizeが、車載用機器やお出かけ用機器(センサーを埋め込んだ杖など)を開発します。開発された機器は、高齢者が外出する際の送信端末となります。LPWAの受信基地局を皿倉山ケーブルカー展望台駅に設置し、佐川急便の車両(30台)に車載用機器を取り付け、北九州市内を走行し、位置情報や走行情報などのデータが正しく送受信できるかを確認します。当社は、情報収集および分析を行うプラットフォームを開発し、位置情報や走行情報、移動情報などを収集します。
第2フェーズでは、当社は、第1フェーズで得られた情報を元に、情報の分析を行うと同時に、実際にプレミア・エイドの持つ緊急通報サービス(e-Call)と連動させるなど、具体的な見守りサービスを稼働します。
LPWAとは
Low Power Wide Areaの頭文字で、無線通信技術のひとつ。無線通信の規格は、Wi-Fiに代表される「無線LAN」やBluetoothなどがありますが、できるだけ消費電力を抑えつつ、広い領域をカバーできます。IoT時代に必要な通信インフラ基盤を整備するうえで主要となる技術です。
SSSより提供を受けるLPWAの新しい通信技術は、見通しで100km以上の伝送性能を持ち、高速移動(自動車で高速道路を走行中など)でも利用ができることなどから、今回の実験で採用しています。
実証実験終了後は、本サービスの実効性を検証し、車載用機器やお出かけ用機器の販売・リースや、見守りサービスの提供など、2018年度以降のサービス開始を目指します。
今後も「常にお客様に最適なカーライフを提案し、豊かで健全な車社会の創造を使命とする」という当グループの経営理念に基づき、クルマのことなら何でもご相談いただけるグループを目指します。
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