山形・大石田町の“奇跡のさくらんぼ”栽培を未来へつなぐプロジェクトを開始

販路確保と価格評価の課題に挑戦―持続可能な農業モデルへの一歩

2025-06-12 09:45

国産フルーツのセレクトショップ「MONKEY FRUITS(モンキーフルーツ)」(運営会社：株式会社KOTONARI、所在地：埼玉県川越市)は、「フルーツをもっと身近に、もっと楽しく」をコンセプトに、生産者の想いや育った環境のストーリーを添えて、ただ美味しいだけではない“背景のあるフルーツ”を届けるセレクトショップです。

果樹農家とともに課題解決に取り組みながら、国産フルーツを次世代へつなぐことを目指し、味わうだけでなく、知り、支えるフルーツ体験を提案しています。

本取り組みの皮切りとして、山形県大石田町でさくらんぼを栽培する果樹農家・高橋農園を支援するクラウドファンディングを、2025年6月2日(月)よりCAMPFIREにて開始いたしました。

▼プロジェクトページ
https://camp-fire.jp/projects/850719/view

プロジェクト背景

大石田町では寒冷地特有の気候により収穫が遅れ、市場価格が下がったタイミングでの出荷となります。他の農園以上にコストと手間をかけて栽培されたさくらんぼが、「出荷時期が遅い」という理由だけで適正ではない価格で取引されているという点に不条理を感じたのが、本プロジェクトのきっかけです。

これからますます希少性が高くなっていく山形のさくらんぼ。気候変動を変えることはできなくても、消費に対する考え方が変わったり、商品流通の不条理が改善されたりするきっかけの一つになれば、結果として高橋農園のようなこだわりと情熱をもった生産者たちが、山形のさくらんぼを少しでも長く守り続けられることに繋がると考えています。

特徴

＊「山形のさくらんぼ」が将来的に市場から消える可能性
近年の気候変動により収穫量が不安定化し、やむを得ずさくらんぼの栽培を断念する生産者や転作が増加。生産面積や収穫量の縮小が続く中、本プロジェクトではこの傾向に対して危機意識をもって取り組んでいます。
出典：農林水産省「耕地及び作付面積統計」、「果樹生産出荷統計」

＊さくらんぼ栽培に適した大石田町の環境条件
大石田町は東根・寒河江・天童といったさくらんぼ栽培が盛んな平地の産地よりも北に位置する山間の町で、東北地方の中でも有数の豪雪地帯として知られています。昼夜の寒暖差や黒ボク土など、さくらんぼ栽培に最適な自然条件を備える地域。今後の生産維持においても注目すべきエリアと捉えています。

＊生産者・高橋さんの持続的な取り組み
約30年にわたり栽培を続ける高橋さんは、亡き夫が独自に研究を重ねた栽培方法を継承し、現在も高品質な果実の生産に取り組んでいます。高齢化や肥料の高騰が進む中でも、品質を維持し続けています。

＊販路確保と価格評価の課題
高橋農園のように出荷時期が遅れる産地では、市場価格の下落と協同組合の一律買い取り制度により、果実が適正に評価されにくいのが現状。加えて高齢化が進行する現在、多くの農家にとってインターネットなどを使って自力で販路を拡大することは困難であり、実際には協同組合への卸売が大半を占めています。

国内のこだわりを持つ生産者たちによる持続的な栽培を後押しするため、本プロジェクトを通じて山形のさくらんぼが置かれている現実やその背景を知る機会となり、消費や流通のあり方を見直すきっかけになればと考えています。

＊大石田町産さくらんぼの特徴
大石田町は標高が高く昼夜の寒暖差が大きいため、果実がじっくりと育ちます。そのため、糖度が高く、風味の濃いさくらんぼが実るのが特徴です。

なかでも「佐藤錦」は、一般的な平均糖度が16～20度とされる中で、完熟時には糖度23～24度に達する実もあり、その濃厚な甘みとほのかな酸味のバランスが際立ちます。
果実の水分量も豊富で、ひと口ごとに濃厚な果汁が広がるのも大きな魅力です。

リターンについて

・5,300円：【佐藤錦 M/L混合バラ詰め】700g　※受付締切：6/20(金)
・7,800円：【秀品佐藤錦 L/2L混合バラ詰め】700g　※受付締切：6/20(金)
・7,800円：【秀品紅秀峰 2L バラ詰め】500g
・10,300円：【秀品紅秀峰 2L バラ詰め】700g
・10,300円：【紅秀峰・紅王食べ比べパック】(紅秀峰100g×2、紅王100g×1)

※すべて朝摘み・当日出荷、クール便、家庭用簡易箱でお届けいたします。